将さん、こんばんは。
今夜から雨のようですね、またしても頭痛が……。
【本編です。】
将の隣に同じく座布団なしで正座をし同じ様に頭を下げる。
彩葉の気配を感じ取る驚きから怒り…悲しみに変わっている咲夢に伝わる。
そして………。
〈啓輔さん!こんな、こんな事許していいの?!大事な一人娘よ、卒業してすぐなんて。
咲夢だってこれから色んな人と出会って色んな経験をしていく中で………。
それからでも遅くはないわよ、初めて出会った異性が山神さんだってだけで!
いいえ、啓輔さんが良いと言っても私は許しません!〉
「父さま、ママさま、許して下さい。
咲夢はまだまだ世間知らずですがそれでも将さんは呆れることなく寄り添ってくださいます。
彩葉さん、確かにこれから先、色々な方と出会ったり色々なことを経験すると思います。
ただこれから先どんな男性に出会ったとしても心動かされることがない自信はあります。
将さんに抱きしめられたとき父さまやママさま、彩葉さんと同じ様に安心します。
父さまたちには申し訳ないですが今まで感じたことのない穏やかな気持ちと言葉では言い表せない温かな気持ちになるんです。」
〈義姉さん、咲夢の瞳を見てくれないか?〉
〈瞳って……(怒り悲しみの顔を横に向けていた彩葉は渋々咲夢を見る、息を飲む。)
………和夏!!(目を閉じ頭を振ると目尻から涙がこぼれる。)
咲夢……、貴女……、和夏……。
(将を見つめ)山神さん、許さないからね、咲夢を悲しませるようなことをしたら許さないからね!〉
彩葉の口からは“認める”“許す”との言葉はないがもう反対はしていない。
〈ビール、一旦、冷蔵庫の中のモノと替えましょうか。〉
彩葉さんの気持ちを考えてたら考えるのが長くなっちゃいました。汗笑
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