咲夢さん、こんにちは。
雨大丈夫ですか?
山口の方では被害が出てるようで・・・
本編です。
クローゼットを開けながら
『こっちにも女性用の浴衣、何種類か置いてあるけど?同じ種類なのかな?』
入れ物ごと、和室に持って行くと、一目見た鈴子が
<同じ種類ですね、ベットルームと和室にそれぞれ、人数分用意されてるみたいですね。>と。
『女性用の浴衣って、華やかでいいよね。林もそう思うだろ。。』
<えっ。あっ、ああ。。そうだな。>
なぜか顔を赤くしながら答える林。
『なんだよ、気のない返事して。。さてはお前、りんちゃんの浴衣姿銅像してたろ(笑)』
<山神お前なぁ。さっきから揶揄うようなことばかり言って、終いには怒るぞ(笑)>
『わりぃわりぃ・・・(笑)じゃあ、散歩行こうか。咲夢もりんちゃんも用意はいい?』
胡麻化すように将が言うと、笑いながらドアを出て一行。
『鍵は・・・塀の鍵かかってるし、他の客の出入りは無いって、支配人が言ってたから、かけないでも大丈夫かな?』
そのころ逆サイドでは、パパラッチが自撮り棒を使って、塀内部の盗撮をしていたころなのだが、四人には考えも及ばないこと。
『じゃあ、分かれて思い思いに過ごそうか?早々に部屋戻ってもいいし、そこは好きにするってことで。』
そう言った後
『ちゃんと、りんちゃんの事エスコートしろよ。』
そう林に耳打ちすると
『じゃあ、咲夢行こうか。バルコニーの方角行くと崖になってるって、支配人が言ってたな。そっち行ってみよう。』
咲夢の手を取り、歩き出す将。
それを見ていた林は
<すずちゃん、、手握っていい?>
鈴子が頬を少し染めて小さくうなずくと、おずおずと手を伸ばし鈴子の手を握る林。そのまま将咲夢とは別方向に、歩みを進める。
崖まで来たとき咲夢が、露天風呂四人で入っても?と
『咲夢が林と入るの嫌じゃなかったら、いい思い出になると思うし折角だから入ろうよ。。』
ちょうど真っ赤な夕日が、崖の先に見える山の陰に、姿を隠し始めている。隣の咲夢を見ると、咲夢の顔が夕日で赤く染まっている。
『(林たちは逆方向行ったはずだし・・・)』
咲夢の方を向き、顎を上向かせて、顔を近づけていく将。
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