こんばんは。
泣きながら、満足してもらいたかったけど、出来ませんでした。咲夢では駄目ですね。と言うと、浴室を飛び出していく咲夢。
『咲夢、待って…咲夢。』
追って飛び出そうにも、腕や脚に泡が残っていて、出るに出れない将。
急いで、泡を洗い流し、脱衣所で軽く体をふいて、バスタオルを腰に巻き、咲夢を追いかける。
『リビングにはいないし、あれだけの時間じゃ、外に出ることもできないはず……ってことは自分の部屋か。』
ドアノブをガチャガチャしながら、『咲夢、咲夢。開けて咲夢。』と中に向かって声をかけるが、中からは咽び泣きが聞こえるばかり。
『そうだ、部屋の間のドア……』
一度自室に入り、今度は部屋間のドアを開けようとするが、なぜか開かない。
ドアをノックしながら声かけるも返事はなく、先ほどより嗚咽が大きく聞こえる。
『咲夢、咲夢。。開けて咲夢。』
『咲夢。。(どうすれば……)』
ベランダのほうに目を向けると、掃き出し窓が目に入る。
『(そうか、無効の部屋にも掃き出し窓あるよな。。でも鍵閉まってるかな?)』
一度ベランダに出て、咲夢の部屋の掃き出し窓に手をかけると、抵抗もなく開く。
中には、バスタオルを身体に巻きベットに倒れこんで、嗚咽している咲夢の姿が。
ベットサイドに近づき、バスタオルが捲れ姿を現している尻に、掛け布団を掛けて咲夢の尻を隠してから、隣に腰を下ろす。
咲夢の肩を、優しくたたきながら、
『二人になっちゃったとき、中嶋君からそんなこと言われたんだ。ごめん気が付いてあげられなくて。』
手を頭に移動して、優しくなでながら
『俺は咲夢を愛してるし、満足してる。もし今できてないことがあれば、今後できるようになればいい。誰だって最初から完璧にできるわけじゃないからね。。』
少し落ち着いてきたのか、嗚咽が段々と小さくなっていく。
『落ち着いたら、折角咲夢が作ってくれた、夕御飯食べようよ。』
ハックション…
『御飯の前に湯船で温まろうか。上がったら晩酌軽く付き合ってくれる?カクテルというか酎ハイというか、甘いお酒買ってあるんだけど。』
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