将さん、こんにちは。
今日は風が強くて暖かいのか涼しいのかよくわからない陽気です。
【林&鈴子、デート編です。】
<咲夢たちが偶然、華丘駅を通ってくれたから正さんと会えました。>
車の中で咲夢に少し崩れたメイクを直してもらっていた鈴子は自信を持って林を見上げる。
<山上夫妻に感謝だよね。>
<えっと……、咲夢たち結婚してませんよ?>
<えっ?!!>
【車の中、回想~。】
「林さん、将さんと咲夢を夫婦だと思ってます。
他の方、茉衣さんから聞くのはいでしょうから話しておきます。
将さんと咲夢は婚約してます。」
<そうなのね、解ったわ。
正さんに話してもいいかな?>
「咲夢は嬉しいですが……。」
運転席にいる将の様子を見ると?
【レセプションパーティー会場編です。】
○○部長に少々強引に連れて行かれてしまった将。
ふたりになった咲夢と赤いドレッシーな装いの中嶋泰恵。
将が居なくなった途端、フフッと妖しい笑みを浮かべ。
<どんな手を使って山神さんの婚約者になったのかしら?
スポンサーさんのお嬢さんの我儘で山神さんをら?
それに…、貴女に山神さんのお相手つとまるのかしら?
ほら……、山神さんってベッドの中で激しいでしょ?>
「……あの、(赤面)」
<この程度の話で顔を赤くしいてねぇ…?
(耳元で小声)山神さん、バックが好きみたいだし舐められるのも好きよね?
貴女、出来てる?>
クスクスと笑い咲夢を煽る中嶋泰恵。
秘事は人に話すべきではない、ただ今、将と放れている。
自分で対応しないといけない。
<山神さんとお酒も嗜むでしょ?貴女、咲夢さん、お飲みになれるの?ふふっ、無理かしら?
(小声)私、また山神さんとご一緒したいと思っているのよ。>
「……そうなんですね、その節は山神がお世話になるかと思いますがお願いします。」
僅かに声は震え、中嶋泰恵からの煽りを何とか耐えていると将が戻ってくる。
<山神さん、お久しぶりね、こんなに可愛らしい婚約者さんを一人にしちゃ駄目よ。>
泰恵は将の肩に手を置き唇を耳元に付け咲夢にも聞こえる声で囁く。
<こんな子ども相手にして悪い人ね。
この娘に出来ないこと私がしてあげるわ。>
「(子ども…、確かに中嶋さんみたいな大人の女性の方が……。)すみません、少し席を外します……。」
顔に極力出さないよう微笑するが唇がわずかに震えている。
(どうしよう、泣きそうです。
やはり咲夢は将さんに相応しくないのでしょうか?)
離れ窓際で将と中嶋泰恵を見てると笑みを浮かべながら離れてても見える。
<どうしました?>
「○○部長、山神が中嶋さんとお話をされてるのでお邪魔してはいけないかと思いまして。」
<では、私と話しましょうか?
飲み物なくなってるじゃないですか?
あっ、君、彼女に喉越しのいいカクテルを頼むよ。>
<では、こちらのラズベリーのカクテルをどうぞ。>
「お酒、頂けないので…。」
<コレ、ノンアルだよ。>
ノンアルとは?と問うと○○部長にアルコールが入ってないと教えられる。
「では、有り難く頂きます。」
コクコクと甘く優しい味のカクテルを飲んでしまう。
「???フワッてなってきました。」
<(先程のウェイターを捕まえると)彼女が飲んだカクテル、アルコールが入ってたんじゃないのか?>
<申し訳ありません、こちらの手違いでラズベリーカクテル、アルコールが入ってた様です。>
<(咲夢の肩を抱え将に近づくと)
申し訳ない、ウェイターの手違いで彼女がアルコールを飲んでしまったようです。>
「……大丈夫ですよ~、大丈夫。
将さんは中嶋さんとお話してて楽しんで下さい。」
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