咲夢さん、こんばんは。
久しぶりに暖かでした。
露天風呂入ってものぼせもせず、時折吹く風が火照った顔を覚ましてくれる、これくらいの気候が一番いいなぁ(笑)
寒気?風邪ですか?なかなか気温安定しませんが、お大事にしてください。
将は……確かに、しないと思います(笑)
本編です。
駅に着き、橘鈴子が林と合流、咲夢が助手席に移り、シートベルトをする。
開けた助手席の窓の外から、林と橘鈴子が口々に
<山神、ありがとうな。咲夢ちゃんありがとう、悪かったね。。>
<山神さん、ありがとうございました。咲夢、ありがとう。>
と、林と橘鈴子が口々に話す。
『会うことできて良かったわ。じゃあ、どこ行くか知らんけどデート、楽しんでくれ(笑)』
二人に軽く手を挙げながら
『じゃあ、咲夢行くよ。』
そう言うと、助手席の窓を閉めながら、もう一度手を挙げ、車を出発させる将。
ルームミラーには手を振っている、二人の姿が写っている。
少し車を走らせると、パーティー会場のホテルへ着く。
遅刻ではないものの、ぎりぎりの時間に受付を済ませる二人。
並んで会場に入りながら
『ありがとうって何が?咲夢の選んでくれた花、なかなか雰囲気に合ってる(笑)』
『全員が全員知り合いじゃないし、声かけられなきゃ仕事の話もしないから、あんまり構える必要ないよ(笑)』
会場の照明が一段暗くなり、ひな壇にスポットライトが当てられ、スピーカーから声が流れる。
<本日は、△△株式会社新製品発表パーティーに、ご臨席賜り、ありがとうございます。最初に弊社取締役社長から挨拶させていただきます。>
ホールスタッフが、お飲み物はいかがですか?と声をかけてくる。
『すいません、車で来ちゃったんで、ジュース二つ貰えますか?咲夢もジュースでいいよね。。』
ホールスタッフと咲夢に話す将。
ひな壇では、メーカーの社長であろう人物が話している。
ホールスタッフからジュースを受け取り、飲んでいると
<やぁ、山神さん、こんなところにいらっしゃいましたか。>
目を声の方向に向けると、広告代理店の部長が。隣には中嶋泰恵も控えている。
『あぁどうも、〇〇部長。中嶋さんもご無沙汰しています。』
二回の情事は、体だけの関係。後腐れはしていないと思っている将は気軽に返事を返す。
『咲夢、紹介するね。こちらが今回お世話になった、広告代理店の〇〇部長と担当の中嶋恭恵さん。』
『〇〇部長、中嶋さん。隣が、私の婚約者の野々崎咲夢です。』
婚約者という言葉を聞き、中嶋恭恵の目が光るが、将は気が付いていない。
<そうだ、山神さん。メーカーの△△社長を紹介しますよ。>
『え??別に結構ですよ、連れもいるし、気も重いから……』
<お連れの女性は、そうだ中嶋君、ちょっと相手しててくれ。>
『中嶋さんに悪いし、本当にいいですから……辞退しますって。』
<そんなこと言わずに。。すぐ済みますから。中嶋君、分かったね。失礼のないように。>
半ば強引に将を引っ張っていく〇〇部長。
特別会員との面接の前に、女の戦い開幕です(笑)
って言うか、本当だったら、なんて奴だ!ですよね。。
【ちょっと、林&りんちゃんデート編を(笑)】
将の車を見送り、視線を交わす二人。
<すずちゃん、よかった、会えた。。電車止まってるって知ったときは、どうしようかと思った。もうお昼も大分過ぎちゃったし、おなかすいてるでしょ。先にお昼食べよう。美味しい中華料理店があるみたいなんだけど、そこでいいかな?すずちゃんが他に食べたいものあれば、そこにするけど……>
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