「夏芽…もっと砂集めて。そこに塔を建てよう…オレは城壁作るから…」
砂場で遊ぶなんて何年ぶりだろう…小学生の低学年のころ遊んで以来かもしれない。
周りは小さな子どものばかり…少し照れくさい気がした。
「思ってたより上手く作れないなぁ…やっぱ海辺の濡れた砂じゃないと…」
乾いた砂は、すぐに崩れてしまい、なかなか形にならない。
それでも高校生2人がかりの作業で子供が作るものとは大きさが違い、注目を集めていた。
「わぁ!でっかい山!」
子供の目から見ても城には見えないようだ。夏芽と目を合わせて吹き出しそうになった。
(めっちゃ見られてるな…)
夏芽同様、拓海も視線を感じていたが、しゃがんだ夏芽のスカートの中に向けられた刺激だとは気づかずにいた。
「やばっ…腰…痛っ…ちょっと休憩!」
中腰が腰にきて、拓海は砂場の縁のブロックに腰を下ろした。夏芽は、「ジジィか!」と笑いながら砂を集めていた。
「お姉ちゃん…すごい大きいお山だね…」
砂場で遊んでいた男の子が夏芽に話しかけると、その仲間数人も夏芽のそばヘ寄ってきた。
まだ小学2~3年生ぐらいだろうか…
夏芽は、その男の子たちと話をしながら、まだ城作りを続けていた。
夏芽の背中側に座っていた拓海からは、夏芽の陰になり気づかなかったが、男の子たちの視線は夏芽のスカートに向けられていた。
「お姉ちゃんのパンツまる見え…」
「それにパンツ、破れてるし…」
男の子たちのひそひそ話は拓海の耳には聞こえなかったが、夏芽の耳には届き、その時になって感じていた視線の先がどこだったのか、ようやく気づいたのだった…
遅くなりました。ちょっと今日は忙しかったです槌
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