澄香と柚月は奈緒子と一緒に部屋に入ると、玄関先から漂う女の匂いに驚かされた。
次に単身赴任中とは言え、まるで一人暮らしかのような旦那の存在が感じられない部屋の様子にも驚かされた。
もちろん、奈緒子が洗脳により旦那の荷物をすでに処分してることや、旦那の存在すら頭にないことを澄香は知るよしもない。
二人が和室に通されると、遅れて三人の奥様方もやってくる。いずれも澄香と特段仲の良いわけでもないが、一緒にいれば普通に会話をかわす程度の交流はあるため、 特段気にはならなかった。
五人は奈緒子が準備している間、和室で話ながら待っていたが、奈緒子がやってきて
「ごめんなさいね、もう少し待っててもらえるかしら。退屈でしょうから、テレビでも流しておくわね」
と言うと、和室のすみにあるテレビの電源を入れる。
ちょうどテレビではおいしいお茶の楽しみ方という特集がやっており、五人は自然とテレビの方に視線を送っていた。
すると、CMから番組に切り替わった際、画面が点滅すると
「茶道にはもてなす側に作法あり。
もてなす側の作法に、もてなされる側は従わなければならない。
それが茶道の常識、茶道のマナー」
とテレビに出ている茶道の講師が語りかけてくる。
そして、部屋の襖が開き、奈緒子がお茶の道具を準備して入ってくると、
「お待たせしたわね。それでは、始めるわね。作法は我流も混じってるけど、あくまでもてなす側の作法だから、みんなは気にしなくていいからね」
と言うと、また、澄香は洗脳電波を受け、全身をブルッと震わせる。
すると、奈緒子は人前であることを忘れたかのように、服と下着を脱いで全裸になり、お茶を入れたり、お茶菓子を並べていく。
「お茶の席では、自分の存在全てを見せることが大切だから、身も心も裸になってもてなす必要があるのよ」
と全裸の理由を説明すると、澄香以外の四人は
「さすが奈緒子さん、お茶の道にお詳しいのね」
「佐々木さんが言うと説得力あるわね」
「佐々木さんの心からのおもてなし、ありがたくいただくわね」
と何ら疑問も持っていないような言葉が発せられると、強い洗脳電波を浴びている澄香もこれが普通なんだ、これが当たり前なんだと、明らかに以前よりハードルを自ら下げてしまい受け入れてしまう。
また、年齢にそぐわない魅惑的な肉体が目の前で動いていくたびに
「奈緒子さんのカラダ、とても40代とは思えないわぁ」
「Fカップの巨乳もまだまだ柔らかそうでうらやましいわ」
「人に見られると女はいつまでもキレイにいられるのね」
「お尻がむっちりしていてハリがあるわぁ」
とさっきのヨガの延長のように、奈緒子の、いや、女の肉体について感想を言い合っていくと、澄香の頭の中に『私の方がいいカラダしてるのに』とか『私はGで形もいいのよ』とか『私も見てもらえたら誉めてもらえるかしら』という思いが一瞬過るが、すぐに消えていた。
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