トラップボーイのM男くん(以下TBM)から、彼女がパートで働いてる事を聞きつけて、職場に行ってみた。
彼女は子供を出勤前に保育園に預けて、ドラッグストアで働いていた。
開店時間と同時に行くと、「研修中」の札を名札に付けたターゲットを発見した。
早速、客を装って、
「マスク売り場はどこ?」
と尋ねると、
「すみません、まだ入荷待ちの状態で、ご不便をおかけしてます」
と、マニュアル通りの対応をしてきた。
(当時は、どこの店にもマスクは置いてなかった)
「しょうがない、せっかく来たし、ポイントカードを作るから、どこに行けば良いの?」
と言うと、彼女がサービスカウンターに案内して対応した。
彼女は(私が、トラップを仕掛けているとも知らずに)自分より若いバイトに、敬語を使いながら、手続きの対応をした。
如何にも「昭和生まれのオバサン」は、馴れない仕事を、真面目にこなしていた。
と、別居中の旦那にも教えた。
「本当に、計画を実行するんですか?」
「作戦は、本当に成功するんですか?」
と、不安そうにしていた。
「怖いの?」
と訊くと、
「判らないんです」
「浮気したのは俺なのに、妻を巻き込んでしまうのが、」
「じゃあ、アナタは調教した女を捨てられるの?」
と訊くと、しばらく答えを躊躇っていた。
「地獄に落ちる覚悟も無いなら、浮気もSMもするな!」
と、私は彼を怒鳴り付けた。
動き始めた計画は止まらない。
作戦は成功しなければ意味がない。
私は、私自身にも、強く戒めていた。
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