ホテルへ着いてからもKさんは、ソファに座ってテレビをつけて、バラエティ番組を見ながら笑っています。お笑いの話なんかをして、Kさんはのんびりと煙草を吸います。まるでこれからすることの気配は出しません。はやく痛みつけられて、ぐちゃぐちゃされておかしくなりたい、そんなことで頭をいっぱいにしていると、Kさんが、「そろそろしようか」と言います。その言葉で、私の胸は期待に高まります。
私が立つと、Kさんはそれまでのおだやかな雰囲気が嘘のように、モノを触るかのように私の洋服の端を持って、雑な感じに引っ張ります。せめて乱暴にしてくれたら、その分大切にされてるような気がするのに、まるで私に対してなんの感情もないみたいに私をベッドがある部屋とは別の部屋へ連れていきます。そうやってモノのように運ばれるだけで、私は興奮してしまうのです。
Kさんは私を木の椅子に座らせると、目隠しをあてました。そして両手を後ろに高く組まされ、麻縄で拘束すると、胴体も足も椅子に縛り付けました。縄が身体に触れる度に息が漏れて、次第に荒くなり、つい声が出てしまいます。これだけで情けない声を出すと思われるのはなんだか癪なので、一生懸命我慢したつもりでも、思わず漏れてしまうのです。
Kさんは私がもう興奮しているのになんて少しも興味のなさそうに、「俺の気のむくままにしていい?」と言って、私は「はい」と消え入りそうな声でやっとの返事をします。Kさんの好きにしてほしい。Kさんがしたいことを私はただ器のように受け止めたいのです。
しばらくしてKさんの気配が消えたように思えますが、視界を奪われているので私にはもうなにもわかりません。身動きもできない私はもうその時点で感じています。
Kさんが戻ってきた気配をなんとなく感じていると、拘束された足を前触れもなく軽く踏まれて、反射的に私はいやらしい声が出てしまいます。情けない女です。それからいきなり乳房を鷲掴みにされ、乱暴に触られます。さっきまでとは全く違うような言い方で、「会いたかったんでしょ?」と言われ、「俺のしたいようにしていいんでしょ?」と言われ、それから今度は弄ぶように優しく乳首をさわさわと触られ、情けない声が出ます。
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