「お～やっぱり指示ね～・・・で、どっちなん？　男？　女？」
薄々感づいていたため反応は並み・・・というよりも陰希はそれ以上に気になってることを確認したいだけだった。
女性に対しても発揮する押しの強さで聞きにくいことでもずばずばと口にしている。

「いや～変なっつーか、俺がそっち方面知らんから純粋な質問な？　その後不純な質問もすっけど。あ、俺は陰希(かげき)っての、よろしくね」
非常階段という解放されながらも密閉感のある空間で陰希の声が響く。

「ん～・・・俺の質問の意図わかってっかなぁ？　博美は俺にオスとメスどっちに扱ってほしいかって聞いてんだけどなぁ・・・」
もじもじと身体を揺する博美を抱き寄せて尋ねる。
博美の受け答えの性質からすでに主導権を握りにかかっている。

「んで、この女装は博美の趣味？　これってあれ、豊胸とかホルモンとかしてるん？　やけに肌が小奇麗だけど」
遠慮なく手を取って指で撫で始める。
あいかわらず悶える博美に若干の疑問はあるものの秘部を刺激され続けているとは思ってもいなかった。

「ん～扱ってやるかは見てから決めるから・・・っつーか、博美に拒否権ないからな？」
葛藤する博美を意に介さず自分の要求だけをのうのうと押し付けていく。
決めた相手には相手が折れるまで押すのが陰希のスタイルだ。
決定的な拒絶をされることも少なくないが、きっぱりと断れない子には効果が保証されているものでもあった。

「おいおいこれぐらいで・・・いい声で鳴くなぁ。よ～しそこに立って『捲れ』」
言葉とは裏腹に身体が敏感になっていることがわかれば遠慮は無用。
持前の図々しさを発揮しさっそく強めの口調で指示を出した。

ああっ…
（陰希さんの押しに圧倒され、それを受け入れていく）

「は、はい…」
恥ずかしいけど逆らえない…
（グレーのタイトスカートに手を掛けると少しずつ捲っていく）
ああっ、手が震える…
（黒いパンストの足元までスカートを捲ると、貞操帯に収められたペニクリとその周囲にあるローターが透けて見える）
ノーパンでパンスト穿いてる変態姿見られちゃってる…
ああっ、恥ずかしいっ！！

捲り上げたはいいものの羞恥に塗れた顔を陰希から背ける博美だが・・・
「おいおい躾け中ってことだったわけね～。それで店に買い物・・・と。いい趣味してんなぁ」
だが、そこでローターのスイッチを切った。

「放置プレイの一環なのか知らねえけど、俺の許可なしで気持ちよくなっていいと思ってんの？」
すでに博美が自分のモノだといいたげに語気を強める。

「それと～・・・これ貞操帯っていうんだろ？　これ博美はチンポしごいて気持ちよくなんの？　それともメスだからちがうの？　俺に説明してみ」
刺激から解放された博美を抱き寄せ股を開かせて膝の上に乗せる。
好奇心というものは行動力につながる。とりわけいまの陰希は知識はまったく博美に叶わないが知識を貪欲に受け入れる心構えはすでにある。
なぜならこの博美という震えるメスを虐めることがとても楽しそうだと直感していたからだった。