斉藤先生は、夕紀に向かって
「でもね、本多先生。今日のお昼休みに戦勢と会うまで脱会したいと考えていたのは本当なの。でも、先生と話してるときに、中出しのこと思い出したら私の本性が疼いてしまったの。そして、ここに来て感情的になって別室に行ったとき、杉浦くんからは何もされなかったんだけど、別の先生が中出しされるところを目の前で見せ付けられてしまったの。そしたら、私は本当は孕ませ会にいたくて仕方ない、ううん、ここしか居場所がないことに気づいたの。だから、杉浦くんからの提案にあんな風にのったのよ」と残りの精液を最後まで垂らしながら説明していく。

説明と精液を全部出しきると、佳史に対し、媚びるような顔をしながら、ベッドの上に横になり、自ら股を大きく開きながら
「杉浦くぅん、いや、佳史様ぁ。私、まだまだ中出しされたいの。佳史様の大量の射精をたっぷりしてもらいたくて、たまらないの。本多先生にできなかった分、私の子宮に中出しして欲しいの」とおねだりしてから、隣にいる夕紀のことが目に入らないように三回出しても固さを失っていない肉棒をしゃぶりはじめる。

斉藤先生の告白を、なにも言わずに聞いている夕紀。
何も言わなかったというよりも、何も言えませんでした。
私自身、この1時間や前回のレイプの時に、知らない快楽を体に刻みつけられてきたから、それ以上長い期間弄ばれた斉藤先生が快楽にがんじがらめにされているであろうことは想像できたのですから。

「斉藤先生…でも、これからも続けるんですか？」

ただの浮気とは違う、妊娠目的のセックス。
しかも、きちんと産んで育てるつもりなのかと問う私に、静かに頷く斉藤先生。

斉藤圭
「だってもう、一人は産んでるんだから……」

寂しそうな笑顔。
ビデオ越しではなく、直接斉藤先生から一人目の子供が託卵だと聞かされ、顔色を失います。
これは、『孕ませ会』の存在を明らかにしてしまえば、斉藤先生だけでなく他の先生方も破滅してしまう……！
これ以上の手出しを封じられたように感じ、情けなく肩を落とします。

そんな私を尻目に、斉藤先生は杉浦くんに媚び、股を開く様を見せます。
斉藤先生としてはもう他に道はないのだろうと、憐れみの視線を力なく向けます。
……ただ、美味しそうに男性器にむしゃぶりつく斉藤先生に、無意識のうちになんとなく羨ましさも感じていたのです……………

斉藤先生が、しゃぶりついていた肉棒から口を離すと、その唾液もからみついたせいか、無機質なゴムを着けていた肉棒より、生の肉棒がとても卑猥なものに見える。

佳史は、挿入する段階になって、夕紀に対し
「本多先生はお帰りいただいて大丈夫ですよ。出口はどこかわかりますよね。今後、ほ本多先生がどう行動するのかわかりませんが、その行動によっていろんな人の人生に影響がでることはご承知おきくださいね」と穏やかな笑みを浮かべると、もう興味はないとばかりに斉藤先生の方を向き、挿入を始める。

夕紀は他に着替えるところがなかったため、同僚が生チンポの生ハメされているのと同じ空間で着替えをし、生ハメだけでなく、時分がされなかった中出しを求め、中出しを味わい、中出しでイク姿を着替え中に見せつけられることとなる。

夕紀が旧校舎から出ると、まだ日も暮れていない夕方で、グラウンドの方から運動部の掛け声が聞こえてきていた。
この学園内において、この旧校舎が異質な場所であることを再確認するとともに、その場から立ち去るのに、夕紀の中に少し戸惑いがあったことも事実であった。

あんな卑猥なものを、美味しそうに……
時間が経つにつれて頭が冷えていき、普段の考え方が支配的になってくる夕紀。
自ら求め、挿入に嬉しそうに股を開く斉藤先生が、軽蔑すべき性獣のように見えてしまいます。
知性も理性も品位もなく、夫以外の男性と性を貪る欲望のみに忠実なけだもの。
そしてそのけだものをここまで育て上げた杉浦くん達も……憎々しげに睨むものの、自分自身もつい数分前は同じけだものに堕ちかけてい……そう思うと悪寒が全身に走ります。

「……え？
あ…そうね、もう私は『孕ませ会』とは関係ない人間だものね。」

慌てて身繕いを始める夕紀。
幸いというか事前準備というのか、ここには清潔なタオル類は余るほどありました。
汗や体液まみれの体を拭き、そそくさと服を着ます。
その間もBGMのように斉藤先生の艶かしい喘ぎ声がすぐ傍で響いていたのですが、意識的に視線を合わせませんでした。

斉藤圭
「……………ああっ……凄いぃ!!
杉浦くん、また孕むから、これからもよろしく……あああ…イクわぁ……………」

「そ、それじゃさよなら!!」

若干の乱れはあるものの、ほぼ服を整えてから逃げるように旧校舎を後にします。
旧校舎か、出ると、外は運動部が走り練習するいつもの校庭。
日はそろそろ翳るかという時間帯…あれから2時間と経っていない時間に、あんなに濃い時間だっただけに驚きます。
でも、あの空間から縁が切れた…斉藤先生や他の先生方が救えなかったのは残念だけれど、もうあれに関わるべきではない……先生方さえ狂ってしまうあの空間に、私も呑み込まれるかもしれない……安堵して職員室に戻ります。
そして、下腹部に感じる微かな重さは、きっと激しい行為で膣が擦れたか腫れたかしたのだろうと考えます…無意識に思い込もうとしています。



……それから数日。
私に対する『孕ませ会』からの接触は止み、時折斉藤先生や他の一部の既婚の女性教員がそそくさと職員室を出ていく光景以外は見なくなりました。
ただひとつ、周囲ではなく私の変化なのですが、夫・悟さんとの夜の営みに満足できなくなったことを除いて。
避妊しているとはいえそこそこ頻繁に求めてくる夫に不満を持つということは、その度に別の『よかった』セックスを思い出してしまうということ。
おかげこの一週間寝不足で、うっすらと目に隈まで作って、ぼんやりと作業している私でしたが、そんなある日……………


（おはようございます。
とりあえず日にちを改めて見ましたが、もしまだなさりたいことが残っていましたら無視してくださって大丈夫です。）

夕紀が孕ませ会を「脱会」してから一週間が経過した。

そんな日の昼休み、夕紀は職場の同期でかつ、親友の『森本奈々子』と一緒に昼食を食べていた。
奈々子と夕紀は同い年で、学生時代からの親友である。

そんな奈々子から夕紀はある報告を受ける。
「実はこれまで内緒にしてたんだけど、先月、5年間付き合ってた彼と入籍したんだ」と告白しながら、左手の薬指に光る指輪を見せる。

「本当はもっと早く報告したかったんだけど、彼というのが数学教師の新藤先生なの。だから、今は新藤奈々子になってるんだ。同じ学園の教師が彼氏だったから、これまでちゃんと報告してなくてほんとにごめんね」と体育教師らしからぬ、と言ったら失礼かもしれないが、とても人懐っこい笑顔で両手に手を合わせながら謝罪してくる。

「夕紀は私から見たら先輩奥さんになるわけだから、夫婦生活のコツとかいろいろ教えてもらいたいなぁーって。夜の生活も教えてもらっちゃったりできないかなぁ」と親友ならではの距離感でストレートに質問をしてくる奈々子。

「内緒ねえ……ま、バレバレだったけど。」

今日は奈々子先生に話があると呼び出され、体育館内の体育教官室周辺の個室で昼食。
同じ大学からのつきあいの奈々子先生から、告白をされます。
大学時代から彼氏がいたことは雰囲気でわかっているのに、本人だけが隠しているつもり。
普段体育教官室にいることが多い奈々子先生が職員室に来たとき、新藤先生とアイコンタクトをとっていたことを気づかれないと思っていたのかと、苦笑したくなるくらいでした。

新藤奈々子
「え、嘘！
知ってたの？」

「むしろ隠してるとは思わなかったくらい、よ。
でもおめでとう！
本当は心配してたんだよ、なかなか進展しないから。
でも奈々子も奥様か、これからもよろしくね。」

奈々子の、シンプルな結婚指輪をはめた左手を、両手で握って満面の笑顔を見せる夕紀。

「……でも、内緒で職場結婚って、ちょっとまずいんじゃない？
早めに、校長達には報告しておいた方が…」


色々と話し込んだ後、奈々子から質問が

「先輩って、私も先々月よ？
月違いの同級生みたいなものじゃない。」

「交際期間で言うと、うちより奈々子の方が長いわけだし、必要なさそうだけど、まだお互い同居を始めてすぐだから生活習慣が違ってぶつかるでしょ？
そこは、あまり意固地にならずに、ちゃんとひとつひとつすり合わせること、かな。
うちは、煮物の味つけで一悶着あってさ……………」

私も何を話していいのか、話すべきものが思いつかずに一般論的なことをいくつか並べます。
そして、体育教師らしいジャージ姿で私よりも10センチ近く長身の奈々子先生、机越しに上半身を一層こちらに寄せて来ます。

「ちょ、ちょっと、昼間っからそういう話？」

新藤奈々子
「いいじゃない、新婚夫婦なんだから、お互いあって当たり前でしょ？」

「それはそうだけど……」

さすがに夜の営みについては言葉を濁す夕紀。
もちろん純粋に恥ずかしいのですが、何故だか脳裏に思い返すのは杉浦くんとの快楽のためのセックスばかり。
…そう、夫の悟さんとの落ち着いたセックスでは満足できず、欲求不満ぎみだったのです。

「そんな恥ずかしからずに教えてよ。ここだけの内緒にするからさ。夕紀だってそういうことは嫌いじゃないって昔言ってたでしょ」と言葉を濁す夕紀に対し、ニコニコ笑いながら問いかける。

そんなこんなでやりとりを続けていると午後の授業の予鈴が鳴ってしまう。
奈々子は
「あっ、時間になっちゃったね。この続きは今夜ご飯でも食べながらと言いたいところだけど、夕方は生徒会室で打合せがあるんだった、残念。じゃあ、夕紀、また今度夫婦のこゆい話を聞かせてね」と言って立ち上がると、身長と同じくらい大きな胸とお尻を揺らしながら立ち去っていく。

そんな後ろ姿を見ながら
『あんな大きなお尻をつかんで中出ししたら気持ちいいだろうな。お尻も安産型だし』という誰かの邪な思いが乗り移ったかのように、変な考えが夕紀の脳裏を過る。

すぐに夕紀はそんな考えを振り払ったが、同時に、奈々子に迫る悪い気配の存在に気付き始める

「嫌いじゃないけど…やっぱり、ここは学校だし、明るい時間だし……」

愛想笑いでかわそうとする夕紀。
昔からこういう時、奈々子がしつこく食い下がるのは知っていますが、今のぐらついた気持ちでこの話を掘り下げたくはなく、逃げ腰になります。
ですが今日の奈々子先生は妙に引き際があっさりしていて、拍子抜けするくらい。

「え、いいの？」

むしろ早く出ていこうというくらいに話を打ち切る奈々子の背中を眺めながら、奈々子変わったな…入籍したおかげかな、などと思いを巡らせます。
ジャージ越しとはいえよく張ったお尻をフリフリ横に動かす姿に自然と合ってしまう焦点。
安産型…杉浦くん達が喜びそうな体型……まさか、ね。
親友が巻き込まれることに一抹の不安を感じつつ、そんなことを考えたくなくて無理矢理考えから外す夕紀。

その日の授業後、夕紀に対し奈々子からラインが入り、
「今日は無理だけど、近いうちに夕御飯食べがてら今日の続きを聞かせてね、先輩奥さま(笑)」と書かれていた。

ところが、翌日になっても、その翌日になっても奈々子からラインはおろか、職員室等で声をかけられることがなかった。夕紀は夕紀で仕事で忙しかったため、自分からコンタクトをとったりもしないまま一週間が過ぎた。

そんなある日の放課後、夕紀が校舎内を歩いていると、奈々子が顧問をする部活の生徒が３人話ながら歩いてきた。
「今日も新藤先生、部活に来ないらしいよー」
「最近、急に自主練が多くなったよね。まぁ、先生の指導は厳しいからこっちは楽だけどね(笑)」
「でも、学園内にはいるみたいなんだよね。部活後に先生の姿を見たって聞くしね」
「へー、そうなんだ。授業の準備とか忙しいのかね」
と会話しているのが、夕紀の耳に飛び込んでくる。

そうして、夕紀がふと窓の外に目をやると、奈々子が辺りを気にしながら歩いていた。
夕紀の目を疑ったのは、学園内ではジャージが一番動きやすい、スカートなんてヒラヒラしていて嫌だと豪語していた奈々子がそこまでミニではないもののスカート姿で旧校舎の方へ歩いていったからだ。

奈々子先生のLINEに、適当なスタンプを返して一連の会話を終えました。

それから、授業の準備や小テスト、採点などで忙しく、悟さんとの満足できなくなった夜の営みへの欲求不満などのため、奈々子先生と連絡せず、連絡の約束さえ忘れていました。
そして、『孕ませ会』のことも……


「え？あなた達、水泳部だったわよね？
新藤先生って、森本先生のこと？」

女生徒A
「はい、そうですけど。
和田せ…本多先生は新藤先生と仲良かったんですよね？
何かご存知なんですか？」

「うーん、ちょっとわからないわ。
確かに最近、早朝以外顔も合わせないし。
忙しいみたいではあるんだけど……」

4人で困り顔になり、「とにかく奈々子先生には、あなた達が心配してたって言ってみるから。」と言い残して職員室に帰ります。
あの真面目で熱血かぶれの奈々子先生が、部活をサボるなんて……何か違和感と不安を抱きながら職員室に帰ります。
そしてその日の放課後、体育教官室のある体育館を訪ねようとすると、廊下の窓越しに校舎から遠ざかる長身の女性の影を見かけます。
服装こそ、らしくありませんでしたが、広い広背筋や怒り肩、背筋の伸びた良い姿勢が、よく知っている人のものでした。
遠ざかって行くその先にあるのは……私の脳裡に数週間前の忌まわしい記憶が蘇ります。

『奈々子先生、
ちょっと今から会えない？』

急いでLINEにメッセージを送り、電話もかける夕紀。
ですがその影はさらに遠ざかり、私が見かけた場所にたどり着いた時にはもういませんでした……

「まさか、奈々子……」

そこから見える旧校舎を見つめ、青ざめた表情で足を進めるのでした。