（そこに来ると思ってたわ、なんたって先生の得意コースだもんね！）

サービスエースとなってもおかしくない程の際どいコース、しかし私は最初からそこに来ることを予測していたかの様に素早いフットワークでライン際まで走り込むと余裕を持って飛んできた弾を正面から待ち構える体勢をとっていた。

「ええいっ！」

私は両手持ちで力強くラケットを振り向くと力強い返球が弧を描いて先生の方のコートの反対側にバシッと決まる、先生はその球の速さに反応も出来ずに反対側で立ち尽くすのみだった。
鮮やかなリターンエースだった。

「よしっ！」

私は右手でガッツポーズを決める。

しかし私は気がついていなかった、サービスを力強く打ち返すのに集中していてショットの際に両足をガッチリ開いた低重心から渾身の力を込めてラケットを振り抜いたためスコートが大きくめくれ上がってしまっていた事に。

「はいっ、先生、準備はもう出来てます、約束忘れないでくださいね」

軽いストレッチを終えた私が期待する後輩たちに声援を受けながらコートに入っていく。

（それにしても9月に入ったのにあいかわらず暑いわね）

熱気の原因は日差しだけではなかったコートの周りには多くのテニス部員達が囲い外のフェンス越しにも多くのギャラリーが詰めかけていた。

（ちょっと、いつもよりギャラリー多いんじゃない？）

私はいつもより断然多いギャラリーの数に少し困惑しながらもコートの中に入っていったのだった。

「倍の点数･･･、私は8ポイント取らないとならない、いいですよ、でもデュースの場合は通常通り2ポイント先取にして下さい、4ポイント連続だと流石にキツいので。でもその代わり私が勝ったらこのおかしな掟を金輪際部に持ち込まない、いいですね？」

私は承諾する。正直私の実力なら先生相手など1ゲームすら落とさない完封になってしまい、そんな判り切った試合に勝ってもたぶん先生は納得しない、この倍ポイントゲームで勝利すればぐうの音も出ないだろうと見越しての判断だった。

「では試合は週末の土曜日、ランク入れ替え戦の時の最終試合として行いましょう、その方が後で言い訳されてうやむやにされる心配もないですから」

テニス部では毎月第一土曜日にレギュラー組入りの入を賭けた入れ替え戦が行われておりクラブのほとんど全員が参加の上に真剣勝負の試合が見られるとあって多くのギャラリーを集める校内試合がある。私はすでに先月の練習試合の成績からレギュラー当確を決めており入れ替え戦はなくとても都合がよかったのである。



（はい、よろしくお願いします、ギャラリーも巻き込んだ羞恥地獄にしていただけると嬉しいです）

よしっ久保・・・まともにやったお前には勝てない事ぐらい分かっているよな？

もう一つハンデをもらいたいもんだな・・・

どうだ？お前はいつもの倍点数を取らないとゲーム取れないなんてルールあってもいいだろ？


（久保藍華さんレスありがとうございます。出先だったから今気づいてレスしました。長文にこだわらず自分のペースで書き込みしましょう。自分自身長文あまり自信無いから余計かも知れませんがよろしくお願いします）

「はあぁ？ギャラリーの視線を気にする事なく試合に集中出来るようにする度胸付けの為ですってぇ～！？」

私は2年生のテニス部員、夏の大会が終わり3年生が引退してこれからは私達が部の最上級生として率いていかなければならない立場となった私は早速1年生たちからこのおかしな掟を廃止して欲しいと嘆願を受けたのだ。
私自身も入部し立ての頃に同様の疑問を持っていたのだが上級生たちが守っていた事、自身もこの強豪校の部に在籍していたいとの希望から従ってきていたのだが後輩達を指導していかなければならない立場になりその後輩達からそうお願いされては動かない訳にはいかない、しかも最近ではその掟の噂を聞きつけてきた男子部員の入部が多くコートにも不審なギャラリーな増えてきた為女子部員の間でも問題になっていたのだ。

そして部活の顧問に理由を尋ねたそういう答えが返ってきた。私は即座に反論するが「じゃあお前がノーパンノーブラで試合をして先生に勝てたらお前の主張を認めてやる、お前が普段通りの実力を出せば先生なんて余裕だろ」と勝負する事に、しかし負ければ掟に反論した罰として引退までずっと生パン姿で部活動、しかも先生の言う事にはどんな事でも絶対服従と。
私は”試合に集中すれば大丈夫”とこのふざけた掟を終わらせる為に試合を受けて立つのだった。


こんな感じでお相手どうでしょうか？こちらのプロフィールは以下の通りです。


久保藍華　17歳・JK2・153cm・83/58/85・Dcup
テニス部の次期エース候補、練習熱心で責任感が強く後輩の面倒見もよい。学業も優秀な優等生で現女子テニス部員の中でも１、２を争う程の美人と言われており人気も高い。