2025/05/07 00:09:05
(ejBUS248)
頭をスッキリとさせ、事務所に戻り13時からの橋本氏との打ち合わせを済ませる。
することを決めたせいか、腹が座り表情も明るくなったようで、橋本氏からも『何か、いいことでもあったのですか?』と聞かれた。
そんな事はないですよと答え、橋本氏を送り出すときに、
『秘書の刈谷さん、素敵な女性じゃないですか?奥さんには黙っておきますからね、よろしくお願いします。』
と、耳打ちされた。
一瞬、ドキッ!とするが、すぐに否定した。
『どうしたんですか?岡さん。
橋本さんと何を話していられたのですか?』
『いや、何か勘違いしているようなので、きちんと正しておいたんです。
刈谷さんは、素敵な女性でうちの事務所には過ぎた人だが、ちゃんと決まったお相手の方がいるようだと、ね。
もちろん、私にも家庭があることだし、変な勘繰りをされては困りますと言っておいたんですよ。
時に、彼氏と将来の話は、進んでいますか?
別に追い出すつもりはないし、刈谷さんにはずっといてほしいと思っていますが、周りの顧客の方々に羨ましがられるものですからね。』
軽く、遼子に意識づけさせるように話を振る。
『そう、男同志のお話だったんですね。』と遼子は意味ありげな笑顔を浮かべ自分のデスクに戻っていった。
退社後、私は盗撮用カメラをアキバまで買いに出かけた。
事務所内にあるものには、遼子の手がすべて届き気づかれる恐れがある。
そのためにデスクの足もとに付けられるローアングルから上を映すタイプのものを二つ。
そして、ジャケットの胸ポケットにさしておけるペン型のカメラを買い込んだ。
ペン型のものは、もしかしたら、遼子が私の前で前かがみになったときに胸元が覗けるかもという、淡い期待をしての購入だ。
トイレを掃除するのは清掃業者のおばちゃんだが、誰かに見つかれば元も子もないので、コンセント部分に針の穴ほどのレンズがついたものを買い、
コンセントを付け替えておいた。
位置的には、壁の下側、タンクの横になるので遼子のお尻しか見えないだろうが、スカートをめくりあげる映像は見れるはずである。
自分でも、どうかしていると思う。
でも、自分の欲望には勝てなかった。
今まで出会ったどの女性よりも魅力的な女性なのに、清純すぎるというのだろうか。
彼氏がいるという話は聞いているが、あまりに潔白すぎる。
もしかして男に興味がないのかと思えるほど、男女関係の匂いがしてこない。
そんな女性に思えたから彼女の内面の部分を知りたいと思ったのかもしれない。
【こんばんは。
盗撮用カメラを仕掛けるまでの導入部分はこんな感じでいかがでしょうか。
カメラを仕掛ける男性側の心理を自分なりに解釈して描いてみました。
と言っても、カメラを仕掛ける男の心理はそれぞれだと思うので、あくまで私が遼子さんを覗いてみるとして?という想像の世界ですが。
しばらくは、遼子さんの下着姿を楽しめそうです。
彼との間の隙間風に付け込んで、というのはしばらくお預けですね。】