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2024/03/23 23:29:47 (FNnSFK/C)


「じゃあ・・行ってきます…」

ひんやりとした金属製のドアノブを回した。

・・ッ・・チャ・ン…



~~~

風が吹く…
適度に強い風… 快晴と眩しい日差し… さえずる鳥の声… 静かな朝…

私はこんな日がとても好きだ。
憂鬱な気持ちを瞬間的に癒してくれるから。


高校へ入学して1か月が過ぎた。
新しい制服に身を包み、新しい勉強、部活、先生、友達…
急速に変化が起こった一か月。
それなりに上手く対応でき、充実した毎日を送っている。

でも・・何か虚しい…
新しいそれらを何故か機械的に感じるのだ。
学校のカリキュラムに従って勉学、好きだったテニスに勤しむ自分…
仲の良い友達と話したり、一緒にお弁当を食べたり、遊んだりする事でさえどこかそう感じてしまう…



カッ…  ゴーッ… (動くエスカレーター)

私はおかしいのだろうか…
一生懸命にやってるし楽しいけど、どこか虚しくなってしまう…



ピッ… ガチャッ!… (改札が開く)

人生に・・意味を感じないのだ…

私は・・おかしいのだろうか…
こんな気持ちであと何日もこの日々を送ると考えると…



《・・間もなく4番線に・・普通・・○○方面・・○○行き・・列車が参ります…》

こんな私にも、心おける場所がある…


ォーーーーー…ォォォ…     

ガッ! ゴー…    タッタッタッ…   スッ…


《4番線・・ドアが閉まります・・ご注意ください…》

ズッ…   スゥーーッ…     

ゴトッ…  ガタッ…


電車に乗り、住む街から3駅離れた学校へ向かう。
乗車者は割と多いけどいつも満席にはならない。
空席があるにも関わらず、私はあえて4人座席の裏側で立つ事が多い。
今日もそこへ行き、壁にもたれた…

外の建造物・・人・・木々・・民家・・森・・
そんな光景がゆったりとしたスピードで左へ流れていく…
ドアのガラスからそれらを見ているのが好きだった。


『うん。今電車に乗ったとこだよ。そうだね、今日は玲奈の好きな英語だよね。私もちゃんと勉強したよ。一緒に頑張ろうね。
 あと・・黒木君ともいっぱい話せるといいね?そっちも頑張ってね(笑)』
(Line送信)


ガタ… ゴトッ…    ゴォーーー…ォォンーー…

この適度な揺れと、気が遠くなりそうな程にどこまでも続く様な機械音・・どこか心地良いのだ。
まるで、息が詰まる様な外の世界から私を隔離してくれる様な・・
30分ほどのこの時間は・・私にとって掛け替えのないものになっていた…




( JK1年生 成績は上位で優等生層 硬式テニス部
顔:端正 無表情な事が多い
体:普通体型 156cm 44㎏ 黒髪(主に結び)
制服、主な服装:(上)紺ブレザー ブラウス 水色リボン (下)水色を基調としたチェック柄の膝位置スカート 黒ソックス又は素足 コンバース (その他)スポーツバッグetc…
性格:真面目で優しく常識的。達観したところがあり人生に惰性や厭世を感じている。真面目に学生生活を送る反面、心に虚しさを抱えながら日々生きている。
男性経験:一切なし。)
 
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