2012/05/09 08:56:37
(y5giA3pb)
奥さんに言われた通り、前日から自慰は自粛して食事は控えめにし、当日の朝食も
抜いてシャワーを浴び、ノーメイク、下着は着けずにワンピースの上にコートを
羽織って出掛けました。
お屋敷に着くと、杉本さんの案内で浴室に通されました。
そこには、昨日の奥さんが裸で椅子に座り、私を待っていって、
私に気が付くと、スッと立ち上がり、
「お越し下さって、ありがとうございます。準備しますのでコチラに。」
浅黒い肌に贅肉の無いガッシリとした身体つき、乳輪が黒くて大きめですが
ゴムまりのような張りのある大きい乳房をしていました。
そして、顔から全身にかけて、白い絵具の様なもので、不思議な模様が
描かれていました。
「では、服を脱いで下さい。髪の毛も後ろに束ねて。」
言われるままに、私は服を脱ぎ裸になると、、、
「それは生まれつきですか?」
と、私の股間を指差して、聞いて来ました。
「あ、いえ。脱毛しています。」
「、、、そうですか、、生まれつきでは無いのですね?」
「なにか、問題がありますか?」
「いえ、、、たぶん大丈夫だと思います。」
奥さんは少し残念そうな顔をしていました。そう言う事はなるべく
してない人が適任なのでしょう。処女でもありませんし、、、。
「ここからは、何もしゃべらないで下さい。ここからが儀式の始まりなので。」
そう言うと、ガラスのボールに入った白い絵の具の様なモノを小指に付け、
なにか呪文のような言葉を小声で唱えながら、私の身体にも模様を書いて行きました。
ただ、私のは奥さんのとは違い、模様の中に記号のような、、文字の様なモノも
描かれていました。
描き終わると、何かを唱えながら私の手を引き、お屋敷の奥へと進んで行きました。
着いたのは、蔵のような扉が付いた部屋で、中からは古い部屋の匂いに混ざって、、
何かハーブのような、、スパイスのような匂いが漂ってきていて、、、
奥の部屋から、ホンノリとした明かりが見えました。
手を引かれ、奥に進んで部屋に近付くにつれ、匂いが段々とキツクなり、、、
甘いような、酸っぱいような不思議な匂いで、鼻腔の奥が少しツーンとしましたが、
気分が悪くなるような香りではありません。 入ると部屋には、幾つもの蝋燭が
灯され、、匂いの元と思われるお香が焚かれていて、床一面に白いシーツが敷かれ、
そこには、魔法陣のようなものが墨で描かれ、その先にはシングルベット程の大きさの
台(たぶん祭壇だと、、)が置かれていました。
そして、部屋の隅には昨日のヒゲ面の男性が立ち、その反対側には会長さんも居ます。
2人とも裸の身体に白い模様が描かれていました。 男性が呪文を唱え始め、私を魔法陣の
真ん中に立たせると、昨日聞いた儀式の音が鳴り始めました。
その異様な雰囲気と、何も聞かされていない不安から、私の心臓は今にも飛び出しそうなほど
鼓動を打ち鳴らしていて、、、呼吸も荒くなっていきました、、。
スピーカーから流れる儀式の音が、徐々に激しさを増して行き、男性の呪文を唱える声も
同じように大きく、激しくなって行きました。そして、どんぶり大の土器を持つと
その中のモノを。一口飲み、、それを女性にも、会長さんにも飲ませ、
最後に私の所にも持って来ました。他の2人と同様に男性が私の口に土器を
付け飲ませようとしてきます。中には灰色の少しドロッとした液体が入っていて、
少し酸味臭のする、その液体を飲まされました。お世辞にも美味しいとは言えませんが、
吐き出してしまうほどでもありまえん。 すると男性は、また私に飲ませようと
土器を口に付けて来ます。後は貴女が全部飲みなさい。 という事みたいでした。
何とか飲み干しましたが、のど越しが悪く、口の中にざらついた感触が残りました。
空になった土器を置くと、男性は私を祭壇の上に仰向けに寝かせると、
歪な形の石器を取り出しました。形からそれは刃物であることは明らかで、、
恐怖感のあまり(いやっ)と声が出そうでしたが、口がパクパクするだけで、
声を出すことが出来ません。その後です、心臓の鼓動が早まり、、身体が燃えるように
熱くなり、、全身から汗が溢れだし、、、、視覚・嗅覚・聴覚・その他の全ての
感覚が異常に鋭敏化され、、薄暗いはずの部屋が急に明るく感じられ、、
部屋全体に漂う匂いの粒子の一つ一つまで嗅ぎ分けられう感じがし、、
部屋に居る全員の、鼓動音・呼吸音、、いえ、血管を流れる血の音まで
聞こえてくるようでした。
男性は石器で自分の指先を切り、、血の滴る指で、私の身体に印を付けていきました。
額の真中・首筋・両乳首の上・オヘソと、血のマーキングを進めていき、、、
最後に、その指を私の秘部へと入れてきました。
鋭敏化された身体に、指を入れられ、、、声も上げられずに祭壇の上でのけ反る私、、。
その時、墨で立っていた奥さんが、いきなり倒れ、、ガタガタと痙攣し始めました。
もちろん私には見えません。見えませんが判るんです。白目をむき、、痙攣する姿が。。
私の秘部から指を抜いた男性は、祭壇に上がり、、私の秘部に脈打つ男根を突き立てて来て、、
そのまま一気に押し入れてきました。 その時です、私の魂と言うモノが
身体から押し出され、、、祭壇から数十センチほど浮いている感じがしました。
私の身体に性交を続ける男性、、、痙攣する奥さんをに性交している会長さん、、
その感覚や性器同士が擦れ会う音まで、ありありと手に取るように
感じ取れます。が、、魂(と言って良いのか、判りませんが、、、)
だけは別の所にあり、、、そして、なにか、、、良く判りませんが、、
なにか特別の、、何かと触れ合い、、交わっている感じがしてなりませんでした。
身体という入れ物から、抜け出せた魂だけが許される、触れ合い、、交わり、、、
性交、、、どの形容も当てはまらない、、、感覚、、。
私の身体と性交している男性は、3度私の中に射精をし、、膣内に広がる精液の暖かさも
出し入れされる男根の感覚、そしてその快感もいつも以上に感じられていますが、
魂だけは、全く別の何かと、融合していました、、。そして、その融合は男根が私の秘部から
抜かれるまで続き、、そして、魂が身体に戻ると同時に、私は
意識を失ってしまいました、、、。
身体を揺すられている感じがし、私は目を覚ましました。。
部屋にはお香の匂い、汗の匂い、、愛液の匂い、、そして精液の匂いが混ざりあい
異様な臭気を漂わせていました。
「大丈夫ですか? 起き上がれますか?」奥さんが祭壇の私に優しく
話しかけています。
(はい、、)と答えようとしても、まだ声が出ません。驚いている私に
「失語するのは一時的な物です。お水を出来るだけ飲んでいれば1時間ほどで
元に戻ります。」
私は、ただうなずくしかありませんでした。そして彼女に抱えられて部屋を出て行き、
お風呂で身体を洗ってもらいました。
その間、ペットボトルの水を手渡され、飲むように言われました。
その後、1時間ほど休憩し、、本当に声が戻り一安心をしました。
そして全員で応接間に集まり、男性が話し始めました。
「私達が始めて儀式に参加した時、とても現実とは思えない体験をあいたのです。
それはまるで、神と触れ合っている様な、とても神々しい体験でした。
でも、その儀式には一度しか参加させてもらえず、私達はもう一度
あの体験をしたくて、使われているお香や液体の事を調べました。
その行為が、ムラオサの怒りを買い、追放されてしまいました。
判った事を繋ぎ合せ、何度か儀式を試みましたが、結果は全て失敗。
そして、今回も別の女性を加えてみましたが、、、失敗でした。」
男性は落胆の色を隠せず、うなだれています。
「私も妻も、その入り口にまでは到達出来たのですが、黄金の扉は
開いてくれませんでした。叔父様はどうでした?」
「う~ん、私は異常な興奮と身体が熱い感じ、、、くらいだったな、、。」
「そうですか、、叔父様もダメでしたか。」
「貴女はどうでした?生贄の人は一番可能性があるのですが、、、。」
「、、、わたしは、、」
と言いかけた時、奥さんの恐ろしい視線を感じました。
(貴女だけ向こう側に行ったなんて許せない、、)と言わんばかりでした。
「私は、、、感覚が鋭くなって、、身体が熱くて、、汗が噴き出て、、、
異常な興奮の中ででしたので、、記憶が曖昧で、、、良く判りません。」
「そうでしたか、、、貴女もですか、、一番可能性が高い貴女もダメでしたか、、」
一通りのお礼を言うと、夫婦は応接室を出て行きました。が、奥さんだけが戻って来て、
「少しだけ良いでしょうか?」と私に言って来て、、
2人で浴室に行きました。
「正直に答えて欲しいの。貴女、本当は神々しい体験をしたんじゃない?
だけど、私達の手前、判らないと答えたんじゃない?」
「・・・・・」私は返答に困り、直ぐに返事が出来ませんでした。
「分かったわ。色々無理な事に、付き合わせてしまってゴメンナサイ。
、、、でも、、、良かったわね。」
夫婦は帰って行き、私もそのまま家に戻りました。
現実的に考えてみれば、特殊なお香と液体の接取による幻覚作用と
片付く話です。でも、あの体験は、あまりにリアルで、、、、、
結局、本当の事は分かりません。
後日、会長さんから、あの夫婦はまた南米に渡ったと聞かされ、
「あいつら、また私の小遣いをタカって行ったよ。」
と笑っていました。
長々とすみませんでした。
これが私の不思議体験です。
由希江