「わ、私たち、明日には前線に送られるんだって…。私たち、かっ、勝ってたんじゃないの…っ!?ニュースだと連戦連勝だって…、講和も間近だって…。」
軍学校の寮の中。学徒徴兵されて1週間ばかりの訓練を受けた少女たちが集まり、談笑している。
皆俯いたり、涙を溢したりと重苦しい空気に支配されていた。
戦争中ではあるが、ニュースや新聞では勝利が報じられており、学徒の徴兵も後方部隊の予備隊のためと聞いていた。
しかし、軍に徴兵されてからは実態をなんとなく思い知る。1週間しか訓練を受けていない少女兵ですら前線に送られるのだから、もはやこの国に未来はない。
「ね、ねえ、食堂からお酒盗んできたから、みんなで飲んでみよ…。大人になれないかもしれないしさ…、あはは…」
誰かが食堂から盗んできたお酒。
ただの料理酒で、とても苦くて不味いものだったけど、酔のせいかちょっとだけ怖くなくなった。
「どうせさ、私たち銃の撃ち方しか学んでないし、きっとすぐ死んじゃうよっ。どうせなら苦しまないで、頭撃ち抜かれて死にたいなあっ。あはっ、あはは…。」
本当はまだ高校生の私たちがするような会話じゃない。
でも、嘘でも笑って、ふざけたりしていないとどうにかなりそうだった。
翌日、それぞれが輸送トラックに乗って、各配属先に向かう。
戦争に負けちゃってもいいから、みんな死なないでほしいな。
とても口には出せないことだけど、心からそう願った。
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前線に配属されて、3日目のことだった。
突然爆音が響いたと思ったら、あっという間に基地が占領されてしまった。
大人の軍人たちはいろんなことを叫んだり、慌ただしかったが、ちょっと前まで学生だった私には何が何だか分からず、配給された銃を抱きしめながら、倉庫に隠れて震えてることしかできなかった。
次々発砲音が鳴り、足音が近づいてくる。
危なくなったら、自殺しよう。それが一番尊厳を保てるから。
軍学校にいた時はそのようなことを考えていたが、いざその時が近づくと怖くて仕方なかった。
「こ、ここっ、降参しますっ!!私は学生兵ですっ!じゅっ、銃も捨てますっ!!こ、殺さないで…っ!ぁっ、と、投降しますから、国際法に基づく捕虜として扱ってください…っ!まだ、配属されたばかりで、だっ、誰も殺してませんっ!!」
囲まれて銃を向けられた時、抱えている鉄の塊を放り投げて、両手を頭上にあげていた。
とても決心なんかできなかった。
ガクガク腰かのように足が震え、じわっと股が熱くなったと思ったら、どうやらお漏らしまでしてしまったみたいだ。
ボロポロ涙も止まらず、懸命に投降の意思を伝える。
幼い顔立ちにブカブカの軍服。軍人らしからぬ所作から、何も分からない学生兵であることはわかるはず。
手錠をかけられながら、もう戦争に関わらなくて済むはずだと、内心ホッとしていたが、これが地獄の始まりとは、この時は知らなかった。
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何も知らない学生少女兵が捕虜になって、酷い目に遭う話がしたいです。
レイプやリョナ、拷問など、劣悪な扱いを受け、最後には処刑されて別キャラに移行とかでも構いません。
まずは好みやNGの擦り合わせからしましょう。
以下、キャラ設定です。
【シノ (17)
茶色の髪色に青い瞳。スノウ共和国に最も多い人種の特徴を持つ。
アイドル系の可憐な顔立ちで、胸もDカップでありながら、臆病な性格で恋愛経験はない。
学校では成績良く、常にトップ10内。ピアノが得意であり、コンクールで入賞経験も多数。将来の夢はプロの演奏家だった】