「…。」少し沈黙してしまう男。葵自身も、自らの口を自分のモノで癒されているかのような。口が寂しい…それを癒す、癒し…、落ち着きを口淫という行為で満たしているような物言い。加えて、オブラートに包みながらも、少なからず口にした男への好意。最高。形容しがたい今の感情を言葉とどうしてこうも安っぽい表現になってしまうのか。今までの人生で出会うことのなかったような感情に巡り合ったような高揚感を感じた。(悪いな…。彼氏を求めてもいないような娘が…、どうやら俺には何かしら心惹かれる部分があるらしい…。それは応えなきゃ男として良くない…そう思うだろ…?)生暖かい舌の感触、包み込むような唇の感触に浸るように少しのけ反り気味にソファに凭れかかってしまう男。じゅわっと、漏れるように欲望が先走り、溢れ出たように感じた。射精ではない、しかし、自分でも感じるほどに先走りが尿道を巡って溢れ出ている感覚を明確に感じるのは初めてのことかもしれない。その瞬間に一瞬分厚い亀頭がくっと固く、膨らんだようにも感じた。素朴な疑問として問い返してきたのだろう。どうして口内へ射精するのか…。如何に自分が淫らな話題に食いついているのか、理解できているのだろうか。柔らかい体つきを溢れさせながら、その柔らかい唇で幾度となく父親の友人のモノを扱きながら、どんな心境なのか…。愚問かもしれない。葵にとっては、只の疑問なのかもしれない。どんな気持ちなのか、心境なのか…、考えるのが野暮なのかもしれない。それならいっそこちらもストレートに返してみようか…。「葵ちゃんはもう子どもじゃない…。大人の女へ仲間入りしている、そういう歳だ。だから誤魔化す気もないし、わかっていると思うけど…。射精…つまり、おちんちんから精子を出す…ってのは、妊娠させるためにするんだ…。わかるね…?葵ちゃんのおまんこで、何度も何度も扱いたおちんちんが、膣の中に射精する。誰でもいいような相手にそれを許すかい…?許さないよね…?逆に、大事な人にナカに出してもらえず毎回、外でティッシュに出されるのはどんな気持ちになる…?私じゃないのかな…って、少し不安になったりするんじゃないか…?一生一緒に居たいと思えるなら…、思っているなら…、責任から逃げるような事…しないだろ…?口に出すのも同じさ…。ティッシュじゃなくてもいいよ…私は大丈夫だよ…、その気持ちを現すんだ。もちろん、口の中に出しても妊娠はしない…。でも、気持ちは伝わるだろ…?感謝していることも…。癒されているということも…。好意も…。言葉じゃなく、行動で伝わるんだよ。だから本当に好きって思える人に会えた時は、ちゃんと口の中で、出させてあげてね…っていったんだよ。私の口は、出していい場所なんだよって…伝えてあげてねってこと。わかるかい…?」説明口調でどこかまともに聞こえなくもない言い回し。しかし、中身は口内射精をなんとか正当化したい強引な表現。シンプルに異性を想い、思いやる気持ちが先行するなら、こうはならない。そう、恋愛感情という物が著しく欠如でもしていない限りは。【おっしゃっていることは何となくわかります。それを踏まえた描写、会話文にもしましたが、意味合い的には妊娠するかしないかだけの差だと思っています。体内に、雄の性を受け入れるという意味では、極論、穴の違いだと思っていますので。
...省略されました。