納会で知り合った女の子と二人で、初売りに出掛けた。
家族連れで賑わうショッピングモールの中で、両手に買い物袋を抱えた彼女の前を歩いていた私は、立ち止まって振り向き様に彼女の頬を叩いた。
「このバカ、何を考えてるの?」
と私は罵声を浴びせると、周囲が凍りついたように静まった。
髪を振り乱して倒れた彼女に向かって、
「アンタなんか、知らない」
「勝手に一人で帰りなさい」
と言って、私は足早に歩き出す。
「ごめんなさい、お姉ちゃん」
「待ってよ、お姉ちゃん」
と、泣きながら後を追う彼女。
叩いた私に刺さる冷たい視線と、彼女への同情する視線が集まった。
急いでトイレに逃げ込んだ私は、個室の扉を開けたまま、追いかけてくる彼女を待った。
泣きべそをかいて走ってきた彼女が個室に入ると、私は彼女と顔を見合わせた。
「ビックリしてたね」
「ビックリしてましたね」
と言い合ったら、お互いに笑いが込み上げてきた。
「恥ずかしかった」
「私も恥ずかしかったわよ?」
と言って、ジロジロ見られた話で盛り上がった。
これは姉妹の喧嘩を装った芝居「フラッシュモブ」
走ってきて紅潮した彼女の左頬には、私の叩いた手のアトが、くっきり残っていた。
「痛かった?」
って訊いたら、
「凄く怖かった」
って言われた。
「で、どうだった?」
って訊いたら、
「凄く興奮しちゃった」
と答えた。
興奮しながら、NBの胸を揺らす彼女。
ニットに包まれた膨らみに、乳首の凸が浮き出ていた。
指先で凸の先端を撫でてあげると、彼女は悩ましい喘ぎ声をあげた。
グズっていた子供も泣き止むほどの迫真の演技。
人前で大声を出した私も興奮していた。
「気持ち良かった?」
「気持ち良かった」
と答えた彼女に、
「私も気持ち良かった」
と答えた。
人騒がせなイタズラを果たして、二人とも興奮していた。
彼女の頬が赤く変色したので、右頬もメイクで赤くして、バランスを整えた。
「帰ったら、お尻も叩いてあげるからね?」
って言ったら、
「嬉しい。お姉ちゃん、大好き!」
と言って彼女は、とび跳ねながら、オッパイを上下に揺すっていた。
私達はトイレから出ると、駐車場まで腕を組んで歩いた。