SM調教体験告白

私は世間知らずな女でした。
大学を出てすぐに堅い仕事の夫と結婚し、家庭に入りました。
経済的に恵まれ、温厚な夫との生活に不満などある訳がありません。
夫のために家事をし、夫の好きな料理に頭を悩ませ、良き妻になることが
当り前のことだったのです。

でも…いつの頃か毎日同じことを繰り返す単調な生活に変化を求める
気持ちが私の中に芽生えました。
パートに出たいとの希望は夫にいい顔されませんでした。
私はインターネットで外の世界を垣間見る楽しみを覚えました。

初めの頃は世界の美しい風景画像やコミカルな動画で気を晴らしました。
そんな中で偶然チャットを知りました。
アダルトチャットです。
初めは驚きましたが、人との会話に飢えていた私は例えそれが下心がある
不純な相手でも良かったのかも知れません。
困ったら切ればいいと、今にして思えば不遜な気持ちでした。

チャットに夢中になりました。
夫への背徳心、今まで知らなかった世界…チャットをしている間は全然別の
女になった気がしました。
同時にアダルトサイトでいやらしい画像を探しては、自分と置き換えて見る
ようになりました。
夫の前では淑やかな良妻、ネットでは淫らな悪女を演じていたのです。

盗聴チャットというものがあります。
ツーショットの相手との会話を不特定多数に覗かせるのです。
これも偶然発見したものです。
初めはそんなシステムが信じられませんでした。
二人きりの会話を他人に聞かせるなどありえません。
長く続ける気もなかったし、本当に冷やかし半分でした。

盗聴チャットには『伏字』というシステムがあります。
例えば『仲間由紀恵』というのを盗聴者には『仲＊＊由紀＊＊』とか
『＊＊間＊＊恵』と好きなように表示させるのです。
チャット相手には『仲間由紀恵』と全てが伝わります。

その盗聴チャットには自分の姓名を聞かれるまま答える女性がいました。
盗聴者には伏字を使っても相手にはフルネームが知られます。
名前だけでなく、住所や生年月日まで教える人までいます。
(馬鹿ね、そんなことしたら家まで押し掛けられてレイプされちゃうわ。)
正直、その頃の私はその女性たちが愚かに思えました。

でも実を言うと、私は名前や住所はともかく、エッチな会話を大勢の人に
覗かれることにときめきを感じていました。
チャットにはカウンターが付いていて、リアルタイムで登庁している人の数が
分かります。
(５人の人が私のエッチな言葉を覗いている…どんどん数が増えて行く…)
私にはもともとそうした願望があったのかも知れません。
人前で恥ずかしい思いをすることに胸が高鳴るのです。

Ｋさんとは盗聴チャットで知り合いました。
Ｋさんはそれまでのどの相手よりもチャットが上手でした。
私が知らない、知っていたとしてもとても口には出来ない破廉恥な言葉や
言い回しを教えてくれました。
何度もＫさんとチャットを重ねるようになりました。
待ち受け画面でＫさんが来るのを待ち、Ｋさん以外の人とのチャットは
出来なくなりました。

初め偽名を使っていたし、住所も出鱈目だったので、安心感がありました。
奴隷になれと言われ、奴隷誓約書もチャットの中で返しました。
チャット中に全裸になってオナニーするようにもなりました。
私マゾなんです。露出狂なんです。と何度も言わされているうちに
自分でもそういう女になって行く気がしました。

ある日、Ｋさんからそろそろ本当の名前を教えろと言われました。
聡明なＫ様は私の偽名をお見通しでした。
《言わなければもうチャットしてやらないぞ》と言われました。
私はもうＫさんとのチャットが生活の一部でした。
Ｋさんに捨てられたらまた単調な日々に逆戻りしてしまうという強迫観念に
捉われていました。
（名前だけなら…）と伏字に隠して名前を教えました。
《次、苗字…》
Ｋさんの要求に私はフルネームを答えていました。

『佐藤亜希子』
ここでは苗字は偽名ですが、亜希子というのは本名です。

生年月日も嘘を正されました。
改めて住所も聞かれます。
さすがに言えません。
次の瞬間、チャット画面に大きな文字が現われました。
《○藤亜希子（平成元年７月○日生れ）は伏字の権利をすべてＫ様に委ね、
何もかも晒す奴隷です。》
私が以前、Ｋさんに言われるまま書いた言葉が、苗字と生年月日を一文字ずつ隠した
実名入りで書き込まれたのです。
私は頭が真っ白になりました。
名前と生年月日で私を特定出来てしまいます。
知り合いが見たら佐藤さんの奥さんはお淑やかぶって実はマゾの変態だったのね
と知られてしまいます。
《言わなければ伏字は外すよ。ちゃんと言えば亜希子を奴隷として飼い続けてやるよ。》

飴と鞭を使い分けるＫ様に、私は絶対に家に来ないでください…ネットだけのお付き合い
にしてください…と懇願しました。
そして住所を…町名、丁目、番地、号まで一つずつ伝えてしまいました。
マンション名も部屋番号もです。
以前、住所氏名まで教えるなんて愚かだと思っていた女性たちと同じように。

Ｋ様に住所も名前も知られて、私はＫ様に逆らえない女になりました。
盗聴チャットに伏字もなく住所氏名を晒されたらお終いです。
それからはＫ様は事あるごとに私の個人情報を聞き取ります。
私の旧姓、出身大学、高校、中学、小学校…夫の名前、勤務先…
それに私の髪型、スリーサイズ身長体重…行きつけの美容院、行きつけのお店…
初潮年齢、初オナニー、初体験…
多くの盗聴者の前で伏字付きとはいえ告白させられました。

その時の私は性的興奮を覚えるようになっていました。
Ｋ様をただ信頼するしか無く、身も心もＫ様の晒しマゾ奴隷になっていたんです。