今年の春まで私はただの真面目な主婦でした。
夫と2人の小学生の子供と暮らす普通の主婦。
そんな私が堕ちてしまったのは、3月まで勤めていた医療事務のパートを辞めざるを得なくなり、代わりに見つけたスーパーでのお仕事を始めてからでした…。
翔は私がパートを始めたスーパーの社員でした。
生活用品の担当で職場では私を管理する立場、早い話上司です。
上司と言っても翔は26歳。
私は37歳ですから、一回り近くも年下です。
初対面から翔の印象はすごく良かったんです。関ジャニの錦戸亮に似た、可愛らしさと男っぽさを兼ね備えたタイプ。
正直、結婚してから若い男の子と話す機会の少なかった私には新鮮で、優しく仕事を教えてくれる翔にときめきました。
すぐにわかったことですが、翔は他のパート女性や学生バイトの女の子からもすごく人気があり、私も他の売り場の女性から羨ましがられたりしました。
もちろん、私は翔とどうこうしたいとか、最初から思っていたわけではありません。
ただ、週に4~5日パートに入る日に、仕事の合間に会話したりするのが楽しかっただけなんです。
パートに入って2ヶ月ぐらい過ぎた頃に、食事会(飲み会?)がありました。
私は家のことや子供のこともあるので、参加するつもりはなかったのですが、夫にその話を伝えると、たまにはいいよ、ということで参加することになったんです。
飲み会で私は翔と隣り同士になりました。普段、外でお酒を飲む機会もなく、久しぶりの楽しい雰囲気に、私もお酒が進み、翔ともいろいろな話をしました。
その席で翔は酔っ払ったのか、私のことをタイプだと何度も言いました。
女優の竹内結子さんが好きらしく、私が似てると言うのです。
それだけでなく、私は良妻賢母タイプに見えるようで、私のような女性と結婚したいと言いました。
私は若い男の子がからかっているだけだとわかっていたのですが、誉められて悪い気はしません。
この飲み会から私と翔の距離がさらに近くなりました。
勢いでメアドも交換して、私は職場以外でも、たまに翔と連絡を取るようになったんです。
そして、ある日、倉庫で商品の補充をしている時、翔から声を掛けられました…。