みつめあう二人。トイレ前。誰も邪魔しない。二人きり。私は池田クンが嫌いだったけど(態度にはでてたかもしんないけど)言葉にしたコトはなかったの。でも私には一刻の猶予もなかった。何もいえなくて。恥ずかしさもあり状況もあり(私は裸)いえるはずもなくて。でも状況を好転させたくて。進めたくて。しゃべれない。でも池田クン喋って鬼気迫る目。雰囲気。どうしよう池田クン…しばらくして池田クンが口を開いたの。「いづみちゃんからの指示があるんだ。女子トイレの中で美香ちゃんに話すように言われてる」機械的に…私は状況もあり焦ってて「…わかったわ。じゃ十秒後に二番目にきて」っていった。大急ぎで二番目の個室に入り(和式なの。古いよね)壁側をむいて…池田クンが入ってきて。でも私は全裸で壁側をむいてしゃがんだままで。池田クンには個室に入ってもらったからそのまま鍵をかけてもらって(二人だけの個室に)後はかべがわをむいてって。つまり私と池田クンが背中を向けあいながら療法の壁をみつめる感じになって。汚物入れがとてつもなく恥ずかしくて…(私の情けない裸より)「いづみちゃん…なんて?」「一回オナしてもらえって。そしたら全部話すよ」「そんな…オナの意味しってるの私…でき…」「さっき聞いたよ。女の子があんな声だすなんてしらなかった。でも…いづみちゃんがいってたんだよ」「さっき…(やっぱ聞かれてたんだ…あぁ)…はぁ…」「絶対誰にもいわないよ。服のありかだってしってる。美香ちゃんがどうなっても…」「………」いづみちゃんがいったっていわれたら私は何にもいえなくて。池田クンは(というか中学では男子は皆紳士的でした。ヘンなコトをスル私を守る、みたいな)ただゆっくりと機械的にそういって…後の安心感を植え付けるように笑いかけてくれて…嫌いだったのに