「あれ、便璃ちゃん札幌に住んでるんですか?」
遙さん姉に話しかける俺。
「あー、○○君(俺)も札幌なんだってねー。奇遇ねー」
「マジっすか、△△って俺の大学から超近いじゃないっすか」
「□□大学?あらー、優秀なのねー」
「いやいやいや、そんなことないっすよ!」
と、褒められた途端に即否定してしまったことでネクラが現在進行形だったことを暴露した俺だったが、とにかく便璃は会おうと思ったらすぐ会える場所に住んでいることが分かった。
「今度はうちに遊びに来てやってねー。私達引っ越したばかりでお友達少ないから」
「そうなんですか?でも便璃ちゃんいい子でかわいいから、すぐ友達できますよ」
「あーらー、ちょっとーやだー聞いた便璃ー?(←この言い方ワロタ)」
とかなんとか、そういう他愛のない会話を繰り返していく内に、遙さん姉とも便璃ともそこそこ仲良くなっていった。特に便璃は、俺が敵(?)じゃないことを知ったことで、ニコニコと笑顔で会話できるまでになっていた。ここら辺の変わり身もネクラは(ry
ここからちょいエロ。
本を広げながらも俺と会話をしてくれる便璃。この時俺が便璃に感じたことは「カワイイ」「大人しい」「真面目そう」ってこと。まぁ、何かというと、この時俺はこの初対面の女の子に対して、ちょっと悪戯して反応を伺いたいという欲求が生まれてしまった訳だ。
便璃との話が一段落したところで 俺は、「ふーっ」と言いながら脚を伸ばした。そして「別になにも考えていないですよ、ただの偶然ですよ」という雰囲気を出しつつ、俺のつま先を、便璃の膝の先っぽに触れるか触れないかの位置に置いてみた。
まず、一瞬だけ撫ぜるように膝に触れます。相手はびっくりしますが、もう膝には触れていません。するとあら不思議。膝に感じる熱のような違和感を意識して、本や会話に集中できなくなるではありませんか。
わき腹とか首元で誰かに手をうにょうにょされたら、触れてもいないのにくすぐったいよね。多分あれと一緒。
「……」
会話を一旦中断し、俺の足が便璃の膝の近くにあることを意識させながら、便璃が本を読む姿を観察する。しかし2回目に膝に触れた時、俺がその方向に膝を伸ばしやすいようにという気遣いだろうが、ちょっとだけ膝を動かされてしまった。
続きます。
※元投稿はこちら >>