その⑧
『もう・・・いいか?』
普段の私とは違うドスの効いた声でした。
自分からケンカなどしたことのない私が初めて同僚に殴りかかりました。
もし、そこに包丁があれば刺していたでしょうし、拳銃があれば迷わず全弾を同僚の体に撃ち込んでいたでしょう。
しかし、途中で美香が泣き叫びながらその場でも同僚を身を呈して庇った姿を見てもうどうでもよくなりました。
『警察でも裁判所でも訴えろ!・・・俺はもうどうでもいい・・・』
そういうと外に出て山奥の暗い夜道を外灯の灯りだけを頼りに歩いて帰って来ていました。
20分くらい歩いて帰っていたでしょうか・・・暗闇の中から車のライトが見えました。
止まってくれるなら駅まで送ってもらえないかな・・・
そう思っていたらその車は美香が私を探しに来た車でした。
『お前らにはもう関わらん・・・会うこともない・・・』
と突っぱねましたが、美香は車を降りて私を追いかけ、
『あのときにどうしていいか分からずに話しができなかったから・・・あなたに全部話したいの・・・駅まで送って行くまでの間でいいから・・・』
と言いました。
最初は『話したくない・・・もうどうでもいい・・・。』
と言う私に『なら、私も駅まで歩いて話しを聞いてもらう。』
と言うので、歩くなら距離あるし、車に乗りました。
美香の話しはすべて同僚が出世頭の私を妬んで仕掛けたことから始まりました。
そして私が東北地方に行く半年くらい前から美香に身体目的で近づき口説いたこと、私が会社の金を横領して疑われていると嘘をつき、それを内部調査で調べる為に一時、東北地方に出向させると言い、私が東北に行った一週間後に美香を大事な話があるからと呼び出してホテルで強姦したこと。
そのとき、ヤクザの知り合いを5人呼んで一晩中犯し続け。その行為をビデオで録画して裏サイトで流すと脅されたこと。
そして終いにはヤクザに薬を打たれ、逃げられなくされたこと。
私と離婚した後、数本の人妻調教ビデオに録られ売られ、風俗で働かされていたこと。
身体に卑猥な刺青を彫られ、同僚からも逃げられなくされたこと。
など美香は泣きながら話しました。
しかし、今さらどうすることもできない。
もう・・・美香は同僚の奴隷妻として卑猥な刺青と共に生きていくしかない。
『オレ・・・今、付き合ってる彼女いるから・・・』
そう遺して美香と別れた。
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