しばらく二人、折り重なって、動けずにいた。
快感の潮が引いて行くと、色んな疑問が湧き上がってきる。
トモの中学生とは思えぬ恥態、明らかに私の物では無い道具類。
ロープやバイブ、エネマジリンなど中学生の持ち物とも思えない。
聞きたい事は山ほどあるが、今はこの状態を何とかしなければならない。
とりあえずトモに、散らばった道具の片付けるをして、シャワーを浴びるように言った。
私は床の掃除をして、トモと入れ代わりにシャワーを浴びた。
部屋に戻ると、普通の中学生が居た。
まるで別人だ。
神妙な顔つきで、俯いたままピクリとも動かない。
私も話を切り出せず、
「腹減ったな。飯にしようか。」
と、何も無かった様に話しかけた。
トモは少し微笑んで、キッチンに向かった。
食事の時も無理に、違う話題を投げかける。
食事が終わる頃には、10時を回っていた。
今から話を始めるには、時間が無い。
「明日も来るか?」
ウンと頷き、「お兄ちゃん、本当に来ても良いの。」
「その代わり、トモの事全て話してくれよ。」
「分かった。だけど嫌いにならないでね。」
「本当の事を話してくれれば、大丈夫さ。」
「明日何時に帰る」
「7時前には帰れると思う。」
少し気が楽になったのか、帰りはいつもと変わらぬ表情だった。
私にとっても眠れぬ夜を迎え様としていた。
この状況は正解なのか?
トモに今まで何があったのか?
すでに誰かに仕込まれたのではないか?
あの道具は誰の?…トモの?
私だけの性奴にする事ができるのか?
悩みは尽きなかった。
明日話を聞くまでは、要らぬ憶測はしない方が良いだろう。
とりあえず全ては明日……。
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