21:45頃廊下からカチャという扉を開く音が聞こえた。どうやら隣が帰宅したようだった。しばらく物音はしなかったのですが、小さな声で確かに「うー」という呻き声に似た声が聞こえてきた。美咲のベッドはちょうど隣の部屋の壁側に設置されていた。聞けば隣の間取りはここと正反対の作りのようなので、おそらくお隣さんのベッドもこの壁際に設置されているのではないかと予測した。
おそらくこれをご覧頂いている方は簡単に想像できることでしょう。おそらく帰宅したお隣さんがセックスを始めて喘ぎ声が壁を通して美咲の部屋に聞こえるのだということを。私はそれしか疑いようがなかった。
「なぁなぁ美咲。壁に耳を当ててごらん。」
「やだ、小林さんってそんなことするんですか?」
私はますます腹が立ってきた。
「いいから耳を当てろ。」
「きゃーっ、怖いっ。小林さんって実は怖い人だったんですねぇ。」と笑いながら壁に耳を当てた。私はこいつをどうやって懲らしめてやろうかと考えた。美咲を見るとスーツ姿に四つん這いの姿勢をとって壁に耳を当てていた。短めのスーツのスカートの後ろに入ったスリットからぷっくりと膨らんだ白色のパンティが見えていた。私は不覚にもそれを見て勃起してしまった。
一度気になると早々簡単に目線を外すことが出来ないのが男である。私は少しでも近づいてそれを見ようとした。少しずつ少しずつ顔を近づけると、白色のパンティがはっきりと見えてきた。やや黄色くシミが浮かび上がっていた。それを見た瞬間、私はそのシミから発せられているだろう匂いを想像した。
「ねぇねぇ小林さん。小林さんも一緒に耳を当てて聞いてくださいよぉ。私だけだと怖いですもん。」
いきなり後ろを振り返ってそういうものだから、私は美咲のお尻に顔を近づけていることに何か言われるのだろうと思っていたのだが、さすが天然娘。そんなことよりも声の意味をはっきりさせたいということにだけ意識が向けられていた。
私は美咲の横に美咲と同じように四つん這いになって耳を当てた。美咲は左の耳を壁に当てて、私は右の耳を壁に当てたことでお互いの顔が向かい合わせになった。しかも、その顔の位置が異様に近い。普通若い女の子なら彼氏でもない単なる会社の上司の顔が近づくだけでも嫌悪感を抱いてもおかしくないと思うのだが、美咲は全く気にする様子はなかった。
美咲は目を閉じて耳に集中していた。私もかすかな音を聞き漏らさないようにと目を閉じて耳に集中した。やがて小さな声が聞こえてきた。
「小林さん、なんか聞こえてきましたよ。」
ヒソヒソ声で美咲は呟いた。再び私たちは目を閉じて壁の向こうから聞こえる音に耳を集中させた。確かに声らしき音は聞こえてくるのだが、はっきりとは聞こえなかった。私は体勢を変えようと目を開けると、目の前には目を閉じて耳に集中している美咲の顔が目と鼻の先にあった。少し唇を突き出すだけで美咲の唇に触れてしまいそうな位置だった。私は唾液を飲み込んだ。
「小林さん、この声です。」
美咲は目を開けて口を動かした。そのことで私の唇と美咲の唇の先がチョンと軽く触れた。私は胸が昂まったが、美咲は唇が触れたことなど意にも介さない様子だった。
耳を澄ますと確かに「うー」という呻き声に似た言葉が聞こえてきた。ただ、それだけでなく「ブーン」という低い機械音も聞こえていた。おそらくおもちゃを使ってオナニーか愛撫を受けているのであろう。やがてその声は「あー」に変わっていった。美咲の方を見ると、その声が聞こえてから両手で自分の耳を塞いで震えていた。
「小林さん。これって一体何なんですか?私怖い、、、」
「美咲は男性経験はあるのか?」
「付き合ったりとかですか?もぉそんなこと聞かないでくださいよ。ありませんよぉ。」
「じゃあ、エッチな動画を見たことは?」
「えっ?きゃっ、やだやだぁ。ひぃーっ、そんなこと、、想像したこともないですよぉ。小林さんってエッチなんですね。」
「そっなぁ、それだったらわからないよな。」
「も、もしかして、、エッチってそんな声になるんですか?」
「じゃあ一人で性器を弄ったこともないの?」
「やだぁ、そんな不潔なことしないですよぉ?えっ、もしかして小林さんはそんなことするんですか?」
「ああ、もちろんするよ。それにエッチもするよ。」
「もぉ、そんなことぉ、、で、、小林さん、、一人でってどんなことするんですか?」
美咲からの意外な質問に戸惑った。だが、私はこう切り返した。
「いいなぁと思う人を見たときに胸がキュンとなることはないなか?」
「ありますよぉ。◯◯をテレビや漫画で見たときとかぁ。持ってない◯◯のフィギュアを見つけたときとかぁ。」
「その時、美咲の身体はどこか変化してないか?」
「変化?うーん、わかんない。胸がドキドキしてるかな?」
「いや、そんなことではなくて。パンティが汚れていたり、乳首が固くなったり。」
「あります。それ、あります。なんでかわからないけど、パンティを脱いだら透明のネバーっとしたものが出てます。何なんですか?それ?」
「あぁ、それは愛液だよ。脳や体がエッチなことに反応した時に見られる現象だよ。」
「えっ?私そんなこと考えてないですよぉ。」
「そんなことってどんなことなんだい?」
「きゃーーっ、エッチぃ、そんなこと私の口から言わせないでくださいよぉ。」
「じゃあエッチってどんなことかは知ってるんだね。」
「はい、知ってますけど、、でも誤解しないでくださいよ。学校の体育の授業で習ったことですからね。」
「いやいや大丈夫。誰でもそんなこと普通に考えてるんだよ。好きな人と一緒にいれば手を握りたい、キスをしたい、セックスをしたいと思うのは、何もエッチだからそう思うのではなく、普通の人間の反応だから美咲がそう思ったとしても私は何も軽蔑したりしないから。」
「えっ?そうなんですか?母はいつもそんなことを考えてる人間は最低の人間だってよく言ってました。」
「じゃあ聞くけど、君はどうやって生まれてきたんだい?」
「えっ、そ、それは、、、」
「そうだよ、君のお父さんとお母さんがセックスをしたから君が生まれてきたんだよ。これは人間の健全な行動なんだよ。でも、美咲のお母さんはなんで君にそんなことを言ったんだい?」
「うーん、お父さんがお母さんとは違う若い女の人のところに逃げた時ぐらいかなぁ?」
「じゃあ聞くけど、、美咲はセックスの意味は知ってるんだな?」
「まぁ一応は、、、」
「それを想像したことはないのか?」
「ないといえば嘘になりますけど、男の人と女の人が裸で抱き合うぐらいしかわからないです。」
「その先のことがあったから君が生まれたんだよ。」
「その先って、、」
「お互いの性器が一つにつながることだよ。」
「どうやってつながるんですか?」
「このスマホでその動画を見てみるか?」
「うん、、」
私は自分のスマホで無修正の動画を検索して美咲に見せた。
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