一瞬で我に返った俺は焦った。
ヤバっと思っているとまきちゃんが俺の手を引いて「こっち!」と小声で言った。
2人でかがんで足早にまきちゃんのいう方に向かった。
教官室には更衣室がある。
更衣室と言っても畳を二畳敷いてロッカーと棚で囲い、入り口にシャワーカーテンをつけただけの簡易的なものだ。
ここにまきちゃんは私物を置いているらしい。
そこに連れて行かれた。
カーテンをシャッと閉め、2人で息を殺した。
入ってきたのは他のクラブの男性顧問で練習中に抜けて休憩をしにきたようだった。
教官室の中にある冷蔵庫を開けてお茶か何かを飲んでいる音がする。
俺は必死で口を押さえ物音を出さないように固まっていた。
一方まきちゃんは楽しそうに笑いながら人差し指を立て俺に向かって「シー」っとしている。
俺はコクコクとうなずいた。
しばらくして男性顧問が教官室から出て行ってまた2人になった。
俺は一気に肩の力が抜けてその場にへたりこんだ。
まき「あービックリした(笑)」
俺「マジで心臓に悪いですよ・・・」
まき「でもバレなくてよかったね。あー楽しかった。」
まきちゃんはカラカラと笑っていた。
そして俺の横に座りそのまままた話だした。
まき「で、どうやった?初チューは?」
俺「あー、今ので全部吹っ飛びましたよ!」
まき「えー、感想聞きたかったのに(笑)」
俺「すいません(笑)」
そう言うとまきちゃんは少し黙ってから
「・・・もう一回する?」と聞いてきた。
俺は「したいですけど、また今みたいなことになったら・・・」と言ったが、言いかけてる俺を制するようにまきちゃんがチューしてきた。
今度は少し長いキス。
唇と唇が触れているだけだが、温かさや柔らかさが伝わってきた。
まきちゃんの唇は柔らかく、少し濡れていて鼻息が当たるのが気持ちよかった。
キスしながらボーッとしていると、口の中にニュルンとまきちゃんの舌が入ってきた。
ディープキスだった。
俺はビックリして唇を離すと
「大人のチューしよ。」
と言われた。
俺が「やり方わかりません・・・」と言うと、「大丈夫、私に任せて」と言ってまたチューした。
舌入れて、と言われ恐る恐る入れると俺の舌にまきちゃんの舌が絡んできた。
ジュルジュルと吸われ、ペチャペチャと舐められ、俺の口の中にも舌が入ってきた。
「同じようにして。」と言われ夢中で吸ったり舐めたりした。
「もっと吸って、かき混ぜて」と言いながら2人で唇がベチャベチャになるまでキスをした。
「ツバちょーだい、飲みたい」と言われ唾液の交換をした。
まきちゃんのツバは温かく味は無かったがめちゃくちゃ興奮した。
しばらくキスをしてチュポンっと唇を離したまきちゃんが両手で俺の頬っぺたを押さえおでこを当てた状態で
「・・・どうやった?」
と聞いてきたので、
「興奮しました・・・あと、気持ち良かったです。」
と言うと、笑いながら
「私も気持ちよかったよ。ぶっちゃけ濡れた^ ^」
と言った。
まき「一歩前進やな。またしよな?」
俺「はい。」
まき「めっちゃ敬語(笑)緊張しすぎ(笑)」
俺「いやしますって!」
まき「でも上手やったで?30点くらい!」
俺「低っ(笑)それで上手なんすか?」
まき「好きな人とやから下手でもいいねん。これからいっぱいしよな、そのうち上手くなるよ。」
俺「はい、先生!(笑)」
まき「『まき』な。」
俺「はい・・・まき・・・ちゃん。」
まき「可愛すぎ(笑)」
と言って最後にチュッとしてこの日は帰った。
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