Mがゆっくり近づいて腰に手を回す。
腕の内側が体に当たり、緊張が高まる。
俺も恐る恐る手を伸ばして、Mを腕の中に納めた。
女の子、ってこんなに柔らかかったっけ?
温かくて、柔らかくて、胸の奥が締め付けられる様な感覚。
もう、このまま一生一緒にいたい。
胸の鼓動と野球部の掛け声が遠くから聞こえる。
顔を真っ赤にして、しばらく抱き合っていた。
沈黙に耐えかねたのか、不意にMは顔をあげた。
「先生、何か言って…なんかマジメにこういうの、照れる…」
Mの顔も真っ赤。
思わず口に出す。
「可愛いなぁ、M」
「…先生こそ、可愛いっ」
「可愛いって歳じゃないって」
「可愛いもん。先生大好き。」
抱き締める力が強くなる。
「俺も、好き。…誰にも言うなよ」
「じゃぁ、口止め料もらわないとね」
「え?」
Mがにっこり笑う。
「先生の体ちょうだい」
思考がフリーズする。
「先生に会えない間、寂しくても頑張れるように…たくさん先生に触りたいの」
…ということは……大歓迎だ。
確かに抱きたい。
でも、正直そんなに若くないし、セックスも久しぶりだからあまり自信がない。
「M、お前何言ってるのか解ってるのか?」
「解ってる。バレたら襲われたって言えばいいよ」
「そういう問題ではなくね…俺なんかと…いいのか?」
「先生がいいの」
Mの指がネクタイにかかり緩める。
「ダメなら、叱って」
自らの胸元までボタンを外した。
顔が近づいて、柔らかい唇が触れる。
「先生…ダメ?」
潤んだ瞳。
可愛くて可愛くて、胸が苦しい。
もう理性なんかいらない。
「ダメな訳ないだろ」
さっきよりずっと強く抱いて、
寝る前のキスなんか比にならないくらい激しく唇を重ねた。
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