それからさらに数日が過ぎました。
その日もたまたま、気分が乗ったので、俺は例の古墳に走りに行こうかと、あわよくば須田がいるかもしれないからと、7時くらいに古墳に向かったのでした。
須田は、さすがに平日は毎日いると言っていただけあって、あの自販機やベンチがる場所には須田の自転車が止まっており、俺はそのベンチに座りながら、須田の帰りをまったのです(変に走り出してすれ違っても嫌だったので)
すると15分くらいしてから須田が古墳の向こうから走ってきて、「やぁ^^」と挨拶をしてくれたのです。俺は須田に、「俺もそろそろスタートしようと思ってたんだよw」なんて言い、それから走っている須田の後を追うような感じで須田と一緒に古墳を周回するような流れになったのです。
俺は須田のすこし揺れる胸や、(今日はTバックじゃなくて普通の形のパンツか)などと、ひきしまった尻から浮き出るパンティラインなどを見ながら須田と話していたのですが、そんな俺も考えさせる事がこの後あったのでした。
俺は須田に、「なんで須田さんは毎日、走ってるの?」って聞いたとき、須田は「実はね、体力がいる仕事につきたいんだw」と言ってきたのです。
そこで俺が詳しく聞くと、須田はなにか警官になりたい。という夢があるとのことだった。詳しくは言わないし、言う必要もないとおもうので割愛しますが、子供の頃に警察官に憧れる出来事があって、それからずっと、警官になりたい。って決意していたそうです。
俺はここでは割愛させていただきましたが、その須田の揺るぎない夢や目標、そして勉強だけでなく体力作りにも励んでいる須田の姿をみて、我が身が恥ずかしく思ったのです。
俺は須田にくらべて遊ぶことしか考えず、筋トレの目的も女の子をナンパする事が目当て。その筋トレでさえもゲームや麻雀で疎かにしがち。そして大学も(ま、次回、出席したらいいだろw)とサボリがち。
その程度のレベルの俺が、今は偶然とはいえ、須田と同じコースを走っているのですが、俺は須田が、なんだか手の届かない存在のような気がしていたのです。小学校からの再会で、(もしかして、これは運命の赤い糸?w)なんて一瞬でも思った俺が馬鹿らしく思えたのでした。
しかし、もうひとりの俺は、(お前、須田のことが好きになっているんだろ?頑張れよ。これは生まれ変わるチャンスなんだよ)っていう自分もいました。
結局、俺は何をとったかというと、もはやがむしゃらに、「なぁ、須田さん。俺もな、まだ言ってないけど夢みたいなのがあるんだ(その夢とは、たった今、明確になったことであり、須田と付き合って結婚したいっていうこと)その夢はまだ誰にも言えないんだけど、もしよかったら、こんな怠慢な俺がすこしでも夢に近づいて頑張れるように、毎日、俺と走ってくれない?ひとりだったらさ、怠けちゃうんだよ俺><www」って、
不思議とそこは誠実さをもって話すことができたんです。
すると須田は、「うんw いいよ^^」と答えてくれたのでした。俺は内心、(よっしゃー!!!)とか思いながらも、格好をつけて、「俺の夢はね、、うーんw まだ言えないなw でも体力を作るっていうこととか、健康になって心身を鍛えるっていうとこは、共通してるかなw じゃ、毎日7時に待ち合わせして、一緒に古墳を最低でも1週するって決めようぜw」といったのです。
須田は、「うんw いいよw 私、毎日やってるしw」と答えてくれたのでした。
それから俺は、なぜか不思議と運命の歯車はもう、この段階で一致しており、毎朝、須田と古墳をジョギングする。っていう約束をとることに成功したのでした。
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