2016/07/16 12:56:20
(381Onyzd)
信頼していた妻が、男を作って逃げた。
俺はショックで自暴自棄になったが、それでも当時はサラリーマンだったので、仕事は休めない。
俺の仕事は不動産の飛び込み営業。
「新しい土地活用のご提案」ってやつだ。
宅地転用できる地域に農地とかを持っている地主の家を、一軒一軒歩いてまわる。彩はその内の一軒の娘だった。
ちょうど今くらいの時期だった。
誠実さと熱心さをアピールするため、わざと汗だくになって訪問するが、それでもほとんどの家は門前払い。剣もほろろに追い返される。俺はヤケになったように、暑い中をがむしゃらに歩き回った。
沢山訪問する中に、ごくたまに、玄関先で話を聞いてくれる家がある。たいがいは、暇をもて余した婆さんの話し相手にされるだけなのだが、例えそうでも炎天下を何時間もあまよっていると、そうした家がオアシスにも思える。冷たいお茶でも出してもらえれば天にも昇る心地だ。
その日、彩は一人で留守番をしていた。玄関を開けて、
「ごめん下さい」と言うと
「はーい!」と言いながら彩が出てきた。
当時の俺は、たとえ相手が子供でも、最上級の敬語で用向きを伝えるスタイルだった。子供扱いされてヘソを曲げる子はいるが、大人として扱われて怒る子は滅多にいない。
「こんにちは。わたくし○○不動産の○○と申します。本日はこちらのご主人様に、お土地の活用について大事なお話がございまして…」
彩はキョトンとして聞いていたが、俺が土地の所有者に話があって来た ということまでは理解したようで、
「ええと… おじいちゃんなら今畑に行っていて… あ、でももうすぐ帰ってきます。」
「それでしたら、こちらで待たせて頂いて宜しいでしょうか?」
「あ、はい。じゃあ、こっちへどうぞ」
客の家に行ったら、とにかく何でもいいから家に上げてもらうよう努めるのが営業マンのセオリーだ。
たとえ後で帰宅した家の主人に怒鳴られることになっても、そこから話が繋げられることもある。
俺は、庭に面した畳敷きの和室に通され、冷たい飲み物を出してもらった。
こんな風に客の家に上げてもらい、主人の帰りを待ったことはこれ以前にもあったが、たいがい家人は俺を座敷に遠し、飲み物でも出すと、後は主人が帰るまで奥へ引っ込んでしまうものだ。
だが彩は、自分の分の飲み物を持ってくると、ちょこんと俺の横に座った。おそらく、お客様を一人待たせて退屈させるのは失礼だ としつけられていたのだろう。
彩は、実はそれほど興味もなかっただろうに、俺の仕事内容などあれこれ聞いてきた。
俺の方も、名前、学年から学校のことなど、当たり障りのないことを尋ね、話を繋げた。
俺にとって久しぶりに、楽しい時間だった。だが…
当時の俺は、まだ自分がロリコンだと、自覚していなかった。妻のせいで大人の女の身体に反応できなくなったが、それも一過性のものだと思っていた。まさか、代わりにJSの膨らみ始めの胸とかに、激しく反応するようになるとは。
「あ、お茶おかわり持ってきますね」
そう言って彩が立ち上がろうと前屈みになったとき、汗を含んだTシャツと肌着が下に大きくたわみ、真っ白い二つの膨らみと、頂点のピンクが丸見えになった。
それを見たとたん、俺は激しい衝撃を受け、居ても立っても居られないほど動揺した。
『なんだこれは?たかが子供の小さな胸じゃないか。こんなものに、なぜこんなに?』
俺は、どうしていいか分からなくなった。