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イタ・チョコ

投稿者:チョコ ◆yuPhL4O9fo
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2016/07/02 01:15:27 (zoaqwumM)
小学5年生のわたしは、すごいおデブちゃん。
顔の造りは可愛いほうやと思うんやけどな。
余ったお肉がたっぷんたっぷん。
こっちの学校に転校してきたとき、男子がわたしのこと、「ハート様」って呼ぶのが、最初はなんのことかわからんかった。
小さい頃はお人形さんみたいって言われてたんやけど、3年の冬休みに自転車で大怪我して、それで地元のクラブを退会してから、ストレス食いで上に伸びる分が全部横幅になっちゃった。
大好きやったスポーツもできず、ブクブク太って醜くなって、落ち込んでるわたしを励ましてくれたんが、クラブにおったときの4個上のイク先輩。
優しくてカッコよくて、女の子にも人気があって、すごい大人に見えた。
中学生のチームでは一年入ってすぐ、レギュラーになってて、将来プロ選手やって、スゴい人やったのに、わたしら小学生の下手くそ女子チームの面倒なんかもよう見てくれてた。
クラブに入ってたときは遠くから見てる憧れの人で、片想いの初恋やったけど、退会してから全然会えなくなって、もうそれっきりと思ってたら、修学旅行のお土産をわざわざ家まで届けに来てくれた。
お父ちゃんお母ちゃんはお店やってて、お昼はそっちの方やから、家にはわたしだけ。
玄関で、お土産受けとるときに手が触れて、ドキッとして、その場でいきなり抱き締められてキスされた。
頭がぼおってなって、自分がテレビドラマに出てる女の子みたいに思った。
それで、その日のうちに、男と女の関係を全部体験しちゃった。
それまで、男の子と女の子のすることって、キスぐらいしか知らんかった。
なんもかんも、初めてやったけど、先輩はすごい優しくて、幸せやった。
それからは、まだ4年生やのに、先輩の求めるままに、逢えば身体を重ねる大人の関係。
最初のうちは、痛いし全然気持ちよくなかったけど、わたしの身体で先輩がすごい喜んでくれるから、手とかお口とかも使って、頑張って先輩を満足させてあげてた。
そんで、一月もしたら、わたしもだんだん平気になってきて、夏休みが終わる頃には、先輩に合わせてちょっとは動けるようになってた。
先輩には別に彼女がいてたみたいやけど、きっとその子とは上手くいかんかったんやと思う。
だって、先輩に時間があるときは、ほとんどわたしの中にいてくれたんやもん。

先輩と大人の男女の関係に溺れてた5年になる前の春休み。
ある日、急に家族で旅行に出掛ることになった。
初めて乗る新幹線。
東京タワーに家族3人で昇って、展望台から見た景色に、世界は広いなぁって思った。
お財布にあったお小遣いで、先輩へのお土産に東京タワーのキーホルダーを買うた。
回りにいっぱいアベックがおったから、いつかわたしも先輩と一緒にここに来ようって心に誓うたの。
それで、それで、そのまま先輩とお別れになった。
ほんまは旅行やなくて、わたしの知らん誰かの借金のせいで夜逃げやったの。
出掛けるとき、お金とか大事なもん、全部カバンに詰めて、ランドセルも持ってったから、ちょっと変やなって気はしてたんやけど。
旅館でもホテルでもない、オンボロの文化住宅の隅っこの部屋で、泣いて泣いて、そんで泣いた。
先輩に手紙書いたけど、お父ちゃんに、居所が知られたらアカンからって言われて、出さずにカバンのポケットに仕舞った。
それで、東京タワーの絵ハガキに、「チョコ」とだけ書いて出した。
こっちの方におることがバレるから、ほんまはそれもあかんかったんやけど、お母ちゃんがなんも聞かんと切手を買うてくれた。
けど、当然返事なんか来えへんから、それが余計に悲しくなって、一回きりで止めた。
知らん間に、お父ちゃんとお母ちゃんは離婚してて、わたしの名字が昔のお母ちゃんの名字に変わってた。
そうしといたら、堂々と学校にも行けるらしい。
お父ちゃんは一緒に住んでるのに、一緒に住んでないことになってて、帰ってけえへんこともある。
ちょっと間して、少しばかりの家の荷物を親戚の人がこっそり運んできてくれたけど、わたしの思い出の物はほとんどなくなった。
いろんなことが、あっていう間に起きて、気がついたら、わたしが誰なんか、ようわからんようになってた。


新しい学校生活。
わたしの隣の席の子は、最初に「君ってハート様みたいだよね」って言った子。
はじめて言われたときは、「ハート様」って、すごい大人の女の人のイメージやったから、いきなりナンパされたんかなぁってドキドキして、その場で返事でけへんかった。
都会の子はスルドイなぁって思った。
だって、ずっと前に先輩が、わたしが上で動いてるとき、下から見上げてきて、
『チョコって、なんか大人の女って色気があるよなぁ』って、言ってたから。
でも、三日ぐらいして、ようやく「ハート様」の意味がわかって、ものすごい悔しくて、転校のこととか、家族のこととか、先輩とのこととかでイライラしてたのもあって、わたし、いままでデブって言われても平気やったのに、ムチャクチャ腹立って爆発してしもうた。
その子の腕掴んで教室の隅に引っ張ってって、その子にだけ聞こえる、出来るだけ大きな声を絞り出した。
「おまえ、何ぬかしてくれとんねん! 女や思てなめとったらシバき回すぞ!」
二回、グーで思いっきり心臓のとこをどついた。
もしナイフ持ってたら息の根止めたるんやったの。
けど、すぐに許したった。
目に涙浮かべて「ゴメン、ゴメン」って、唇震わせてるんがなんか哀れで、怒ってるんがあほらしなった。
わたしが口にしたひどい言葉と暴力に、自分でもビックリして、それが、なんか知らんけど気分良かったんが、よけいにショックやった。
その子の怯えた顔とげんこつの感触が頭と身体に残ってて、自分が酷く悪い子になった気がして、勝手に傷ついてた。
それ以来、その子はわたしのこと、ハート様って呼ばんようになったけど、他の男子は平気で言いよるから、後はもうどうでもようなった。
ほんまに、なんでもかんでも、あほらしい。
もう、どうでもええねん。


それから、2カ月ぐらいたった頃やったかな。
梅雨の雨でじめじめして蒸し暑い日。
学校から帰って、いつものように家で内職してた。
お母ちゃんが契約してて、一個幾らでブローチの裏に接着剤でピンをくっ付ける仕事。
そんなんがいっぱい入った段ボール箱がいっつも部屋に二つか三つ置いてある。
毎日、学校から帰ってそんな内職を二時間ぐらいやってから、晩御飯の支度にかかる。
お母ちゃんが帰ってくるのは7時頃。
お父ちゃんは早くてもわたしが寝たあとで、最近、長いこと逢うてない。
扇風機回しても汗だくになるから、誰もおらんし、もう、シミーズとパンツだけ。
ブローチに汗が落ちんように、頭にターバンみたいにタオル巻いて、首にも汗拭きタオルを掛けて。
鏡台の鏡に映り込んだ、疲れたオバチャンの格好に、なんか悲しくなってため息が出た。
いつの間に玉手箱開けてもうたんやろう。
わたしホンマはまだ10歳やのに……
深呼吸を二回して、接着剤をヘラで捏ねようとしたら、玄関のチャイムが鳴った。
こんなオンボロの家やのに、チャイムの音だけは、前の家と同じなんが、なんか気持ちを寂しくさせる。
また、先輩が尋ねてきたような気がして、涙が溢れそうになる。
『チョーコーちゃーん。おれやでぇー』
インターホンから聞こえる先輩のおどけた声。
かっぱえびせんが好きで、よお持ってきてくれた。
わたしは先輩の好きなコーラを冷蔵庫で冷やしとく。
コーラ代は先輩がくれててん。
それで、一回シタ後におやつタイム。
『チョコ。ほら、あーんして』
先輩、いっつも食べさせてくれた。
わたしが痩せへんかったんは、かっぱえびせんの食べ過ぎやったんかなあ。
ああ、またチャイムが鳴った。
お客さんやったら服着なアカンと思うと、なんかめんどくさい。
「はーい」
返事だけしてようすをみた。
少しして、またチャイムが鳴らされた。
「どちらさん?」
玄関に向かって、声をあげた。
「……サイトウです……」
辛うじて聞こえるような、子供の声やった。
立ち上がって、玄関のドアの前まで行って、ノブに手を乗せた。
「サイトウくん?」
わたしが知ってるサイトウって名前の子供は、隣の席の子しかおらん。
「うん……」
相変わらず震えてるような小さい声。
裸足のまま、土間に降りてドアを押し開けた。
前に立ってたのは、おかっぱ頭のボクちゃん。
やっぱり隣のサイトウくんやった。
すごいビックリした顔してわたしを見てて、それで、ようやく自分の格好を思い出した。
けど、もう手遅れやから、もうエエわ。



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12
投稿者:(無名)
2016/07/04 13:31:49    (7tC.r5an)

アベックだのシミーズだのオッチャン一体歳ナンボ?
13
投稿者:チョコ ◆yuPhL4O9fo
2016/07/05 20:58:49    (VDRlwgHw)
気が付いたら、サイトウくんの上で倒れてた。
起きようと思って、手を突いたら、力が入らんかった。
サイトウくんの腕が背中に回ってて、優しく撫でてくれてる。
だんだん身体に感覚が戻ってきて、まだオチンチンがマンコに入ってるのに気が付いた。
サイトウくんのはまだ元気なまんまやった。
動こうとして、ちょっとマンコが擦れただけで、さっきのが残ってたみたいに身体中に電気が走った。
ああ、もう、終わりがない、キモチイイが続く。
「マツダさん、大丈夫?」
わたしは力を振り絞って、サイトウくんから降りて、今度はわたしの上にサイトウくんを乗せようと引っ張った。
「サイトウくん! ごめんなさい、続きしてください!」
「もういいよ、マツダさん……」
アカン、アカンの……
「わたし、もう、上は無理やからから……」
なんとかサイトウくんを脚の間に挟み込んであげた。
でも、腰を浮かせて、オチンチンが逃げていく。
「いいって、マツダさん。ほらっ」
「いいからぁ、大丈夫やからぁ、ごめんなさい。お願いやから、ぶたんといてぇ、シテいいからぁ、オチンチン入れていいからぁ、ああ、いややぁ、いややぁ…… 叩かんといてぇ…… わあぁぁ……」

『分かったよ! 叩けへんって! 騒ぐな、うっとおしいなぁ……』
先輩がわたしの髪の毛ぎゅって掴んで、わたし、身体が浮き上がりそう。
先輩の手の中で髪の毛がプチプチ千切れる音がしてる。
先輩が一生懸命、アカンわたしを叱ってくれる。
叱られた左の頬っぺたが、熱持ったみたいにズキズキ、ヒリヒリ痛い。
先輩のオチンチンがまだおっきいままやのに、わたし、マンコが痛くてもう続けられへん。
『もうええわ、これからアイハラんとこ行くから』
アイハラさんって同じクラブの6年の女の子?
わたし、先輩のズボンを泣きながら抱き締めて、行かさんようにした。
代わりに、お口でするからってお願いした。
『チョコ、もうズボンよこせ! いっつもいっつも口でって、一発目ぐらいまともにオメコでさせろよ!』
怒鳴られたらよけいに悲しくなって、わんわん泣いた。
そしたら先輩は頭撫でて優しい声でお話ししてくれるの。
『なあ、チョコ。オレもチョコが一番ええねん。アイハラなんか顔がちょっと可愛いだけや。オメコは臭いし、口ですんのいやがるし、チョコみたいに飲んでくれへんし。それに、セーリあるからゴム使えって! めんどくさいよ、なあ、そう思うやろ? チョコちゃん』
よおわからんけど、先輩が言うから頷く。
『チョコがオメコでさせてくれんやったら、絶対アイハラのとこなんか行けへんねん! ゴムも結構高いんやで、一個百円ぐらいするねんで。チョコの代わりに、アイハラとするんやから、チョコ、ゴム代百円出してくれるか?』
わたし、泣きながらお財布からお小遣いの百円、先輩に渡した。
『う、嘘や嘘や。チョコからお金なんか貰われへんやろ! もう泣くな! ゴム代なんか、ホンマもうええから』
優しいこと言うてもらって、嬉しかった。
決心して、先輩のためやったら、我慢できると思った。
イッパイなめて、唾、イッパイ塗ってもらった。
『ホンマにエエの? 痛ない? 大丈夫か?』
うんうん頷いて、入れてもらった。
先輩、スッゴい嬉しそうに、動いてる。
幸せや、幸せ。
先輩を独り占めしてるねんもん。
こんくらい平気や。
アイハラさんなんかに先輩のオチンチン入れさせへんねん。
『うぉお! チョコ、チョコ! 中で、中で動いてるぅ! チョコのオメコ、動いて…… 何でや…… いっつもスゴ……い あっ、あっ、はぁぁっ!!』
先輩が中におるときに、マンコとお尻の力、加減したら先輩、スッゴい喜んでくれる。
痛いけど、先輩はわたしのモンや!
先輩のオチンチンがわたしの中でビクビク、あっていう間にイッちゃってる。
あーあ、早いから、きっとまた、もう一回って言われる。
ああ、でもいいねん。
もう、どうでもいいねん。
もう……



先輩が抜いたあと、あんまり痛いから両手でマンコをぎゅーって押さえてた。
もう、血ぃは出えへんけど、ズキズキする。
でも、先輩は上機嫌やった。
『かぁあ。サイコーや、チョコ! チョコのオメコと比べたらアイハラのなんか、ただの穴ボコや!』
大喜びしてる先輩見てたらシテよかったっなあって思った。
けど、わたしのオッパイで休憩してる先輩のオチンチンが、だんだん大きくなってくのが恐かった。
先輩がわたしの手をオチンチンに持ってって握らせてくれる。
『なあ、チョコ、今度はいっぺん後ろからって、シテみよや』
わたしは泣きそうな顔にならんように、精一杯笑って頷いてあげた。
『もう、チョコにはオメコ代払わんとアカンなあ。へへへ』
先輩がくれたマンコ代百円、いっつも先輩のコーラ代にして残りは貯金箱の中に貯めた。
先輩、わたしマンコ代なんか要らんかったの。
ただ、もうちょっとだけ優しくして欲しかってん……



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投稿者:(無名)
2016/07/06 00:02:28    (uKWL//p/)
読みづらい
15
投稿者:チョコ ◆yuPhL4O9fo
2016/07/09 05:19:55    (ogMkvhFn)
わたしがあんまりわんわん泣くもんやから、サイトウくんが抱っこしてヨシヨシしてくれてた。
わたし、ずっとサイトウくんのオチンチン握ってた。
そうしたらなんか、落ち着いた。
サイトウくんは落ち着かんかったみたいやけど。
しばらくオチンチン、きゅっきゅってニギニギしてたら、涙も止まって、サイトウくんが頬っぺたにキスしてきた。
あんまりカワイイことするから、思わず笑っちゃった。
そしたらサイトウくんもニッコリしてくれた。
オチンチン、いつまでも元気でおっきいまま。
「なあ、サイトウくん、出さなくていいの?」
オチンチンがいまにも爆発しそうに張りつめてるのに。
お話ししたら、どうやら、いままで出したことないみたいやった。
「えっ? センズリもしたことないん?」
「……センズリって……」
ビックリして聞いただけやのに、スゴい引かれた。
サイトウくんの真っ赤になって、ひきつった笑い顔。
センズリって、わたしにとっては、先輩に教えてもらった、普通の言葉やったのに。
なんか急にしゃべるのが恥ずかしなった。
「これ、もうちょっと、したげよか?」
オチンチンがおっきいままなんが気になる。
先輩やったらきっと怒られてるから。
「でも、もう遅いから……」
サイトウくんに言われて時計を見た。
わあ、6時過ぎてる。
ホンマにビックリした。
晩御飯の支度、ピンチや!
「サイトウくん、ゴメンね」
最後のつもりで、オチンチンにお別れのキスした。
「あっ」
亀さんだけパクってしようと思ったのに、サイトウくんがビクッてオチンチン突き出してくるし、わたしの頭押さえよるから、いっぺんに根元まで入ってきた。
しゃあないなあ、追加でフェラしたげよか。
「あふう…… もう、いいよマツダさん……」
もういいんやったら、腰振るんやめて頭放して欲しい。
結構時間おしてるんやけどなあ……
結局、10分時間延長サービスやった。
「ゴメン、アリガト」って言いながらパンツ穿いてるサイトウくんは、ちょっと物足りなさそうで、かえって中途半端になったみたい。
わたしのお漏らし吸い取ったシャツは、お台所で洗ってそのまま着てもろた。
シャツのお陰で畳がちょっとしか濡れへんかったんはヨカッタ。
お洋服着て、わたしはシミーズとパンツだけやけど、サイトウくんを玄関でお見送りした。
「ね、ねえ……」
サイトウくん、なんか言いたそうやった。
「なに?」
男の子って、お別れの時は結構お尻が重たいんよね。
「あのね、これから、サトコちゃんって呼んでもいい?」
なんか、回りがパアッて明るくなった気がした。
わたしの名前呼んでくれるん?
なんか恋人みたいや!
スゴい! ウレシハズカシってやつや!
わたし、カワイク頬っぺたの横でピースサイン出してあげた。
サイトウくん、大喜びで抱きついてキスしてきた。
あーあ、またかいな。
どうどう、落ち着けサイトウくん!
キスぐらいしたるけど、なんぼサトコちゃんがカワイイからって、これじゃあキリないで!
でもな、でもな、でもな、へへへ、嬉しい……
「あんな、サイトウくん、好きや……」
サイトウくんがぎゅーって抱いてきた。
モノスゴイ・チカラ
ああ、もっかいマンコしたくなるぅ。
パンツがまた……
でも、わたしは大人の女や。
サイトウくんの手がオッパイに来そうになったから、ヨシヨシなだめてあげた。
もう、バイバイ、また明日ネ。


それやのに、何であんなこと言うたんやろ?
わたし、アホや。
幸せすぎて調子に乗ったんや。
ううん、違う。
きっと、わたしが幸せに浸ってるから、先輩が怒ったんや。
わたし、そこらじゅうに先輩に絶対消えへん印を付けられてるねん。
悲しそうに帰っていくサイトウくんの背中を見送って泣いた。
畳に残ったシミに突っ伏して、泣いた、泣いた、泣いた。
帰ってきたお母ちゃんがビックリするぐらい泣いてた。
手のひらにサイトウくんが置いてった百円玉握りしめたまま泣き叫んだ。
お隣の辻尾さんが心配してプリンスメロン持ってきてくれるぐらい泣き続けた。


小学校に入ったとき、お父ちゃんが「これからはお小遣い貰うようになるんやから、無駄遣いせんとちょっとは貯金するんやで」って空き缶で作ってくれた思い出の貯金箱。
隠してあったのを引っ張り出してサイトウくんに持ってった。
「サイトウくん、これこれ、きょうのマンコ代百円な!」
表には先輩がカッターナイフで刻んだから絶対に消えへん字で『オメコ代』って書いてあった。


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