2011/06/01 21:21:39
(1m4Bp/Pg)
『気にしないでよ。くぅちゃんは今大変な時だし、俺は暇人だからさ(笑)』
「ありがとう…。」
そう言ってくぅちゃんは私の肩に頭を乗せ、目をつぶってフゥ~と息を吐き出しました。
くぅちゃんは、本当に私が側に居ると安心するようで、この状態で頭を優しく撫でてあげると寝てしまうことが多々ありました。
私はくぅちゃんの髪を撫でてやりながら、くぅちゃんに話し掛けました。
『また煮詰まっちゃった?』
「うん…でも、こうやってけんくんと一緒に居るだけで、また頑張れるような気がしてくるよ…ありがとう(笑)」
『どういたまして。(微笑)』
私とくぅちゃんは木陰のベンチで寄り添いながら、他愛のない会話をしていました。すると、公園の入口の方で自転車のブレーキ音がして、くぅちゃんと一緒に居るときに聞こえてはならない声が聞こえて来ました。
「あれ?けん兄じゃん!」
『…(怒)』
「?」
私は気付きました。アヤに電話したとき、口を滑らせて待ち合わせ場所を言ってしまった事に…。
「奇遇だねぇ(笑)」
『奇遇じゃないだろうが…アヤ!』
「この人が…。」
「あ。この人がクミコ先輩ですね?初めまして(笑)アヤって言います!(b^ー°)」
『初めましてじゃないよ…(汗)』
「…初めまして…。」ヒョウヒョウと自己紹介しながらも拳を握り締めるアヤと、軽く頭痛を覚えた私と、ジェラシーメラメラの眼差しをアヤに向けるくぅちゃんと…さっきまでほのぼのとした空気に包まれていた公園が、開戦間近の関ヶ原みたいな緊張感で満ち溢れました。砂場で遊んでいた幼児が泣き出した位です(汗)
『あのなぁ…(怒)』
「けん兄…悪いんだけど席外してくれるかなぁ。」
『何?』
「くぅもアヤさんと話ししたかったの…けんくん…少し外して…。」
『な…(汗)』
あのライブの日と、スカートが違うだけの格好をしたアヤの前に、くぅちゃんはベンチを立ち上がって対峙しました。身長差10cm位…(汗)
「…。」
「…。」
『…俺に聞かれて不味い話なら席を外すが、そうじゃないならこのまま話せ。』
「…わかった。」
「?」
アヤは私の言葉を了承し、くぅちゃんはそれに驚いていました。
「…クミコ先輩…アタシは今でもけん兄が大好きです。でも…アタシはクミコ先輩に勝てなかったんで…一歩引きます…。」
「え…。」
「でも…今度けん兄に悲しい思いさせたら…遠慮しませんから…。」
「…。」
やっぱりそれを言いに来たんだ…。