2019/01/10 08:12:17
(deaDI4/F)
これから先の出来事は全てフィクションと思って読んでください。
4時近くからバーベキューを始めたので、夜遅くなったと思って時計を見ると、 まだ8時を少し回ったところでした。そろそろお風呂にでもと思った瞬間でした。目の前の床が傾いていくような感覚に襲われました。まるで、強いけど飲みやすいお酒を飲んで急に酔いが回った感覚…でも生徒たちと同じペットボトルから注がれたジュースしか飲んでいません。疲れているのかな… そう思いながら意識が遠のきました。
次に気がついた時には、大きな椅子に座っていました。身動きできません。手は肘掛けに、足は椅子の脚に縛り付けられていました。
しかも真っ裸です。
あまりのことに声も出ないでキョロキョロ見回しました。別荘に強盗が入ったのでは?生徒たちの安全は?と思っていました。
その時、美術のA先生から、『気づきましたか?』と言われました。
外部の犯行でなく、Aの仕業だと分かりました。
生徒たちは?と聞くと夜間の創作活動中と言われました。
生徒たちは安全みたいで最悪の事態ではないみたいでしたが、ホッとしている場合ではありません。 Aがこのようなことをするのは、あのことを恨んでいるのだと思って謝りました。 『たかが絵を書くだけで合宿なんて言ってごめんなさい。』
『あー、あれはちょっと悔しかったですねぇ』と返事をされました。まるでそれが今の事態の理由ではないみたいな口ぶりに不安になります。
Aはスケッチブックを開きました。裸婦のスケッチです。まさか、私が意識のない時にスケッチをしたのかと思いましたが、私よりおっぱいが大きいし別人みたいでした。最初はラフスケッチからだんだん精密なスケッチになっていて、最後は顔立ちもはっきりわかる絵でした。
前の顧問の先生… 彼女は学校のマドンナ的(死語ですね)存在で、やたら体のラインを強調した服を着るので私たちベテランからはちょっと白い目で見られていました。
『なんで、弥生先生に後任の顧問頼んだと思いますか?』
唐突な質問に戸惑います。もしこんなことが目的なら私より若い先生が何人かいました。やはり、不真面目な顧問に怒っているのだと思いました。