2011/09/08 14:14:23
(7k/.h9E1)
この相談以来再び挨拶以上の交流を持つ様になった。
俺を気遣かってくれてるのも解った。
ある時に塾も近くに無いから受験までの間、家庭教師を付けられた。
特に必要とは感じ無かったが週に二度我が家にやって来た。
これまた母親の知り合いの娘さん。
大学生で優秀らしい。
この先生は俺をコントロールするのが上手かった。
何かを期待させるような雰囲気を持っていてやる気を掻き立てた(笑)
とは言えなるべくエロい気持ちは持たない様に努力した。
当時は純情な(笑)俺はこの頃に再び真澄ちゃんへの気持ちが沸き上がっていたからだ。
だから下心を持つ事は罪だと考えていた。
「時々来るあの女の人が家庭教師?」
そう聞かれた時は意味も無く焦りを感じた。
悪く思われたく無い、と考えていたからだ。
「うん…あの家庭教師ね…」
と興味は無いよと言う内容を話した。
「ふ~ん、まぁ良いけどさ…」
と不機嫌なのかな?という顔を見せていた。
「弟みたいなしんちゃんがお姉ちゃんとしては心配してるんだよ!」
と言われた時はガッカリだった。
勝手に憧れたけど、あ~そうですか…と撃沈された船が頭に浮かんだ。
「え~?何暗い顔してんの?私がお姉ちゃんじゃ嫌なのかよ~」
「え!?別に…嫌じゃないよ、頼りになるお姉ちゃんだからね!」
努めて明るく返した。
その晩はガッカリし過ぎて寝付きが悪かった。
家庭教師の由香先生に後日こんな質問をした。
「先生が高校生位の頃って、年下の男の子ってどう思いました?」
「年下?う~ん、高校の頃は特に何とも…」
沈没した上からさらに爆弾を落とされた気分だった(笑)
「ですよね~!」なんて笑って返したが相当ショック。
「誰誰誰?誰か友達の話し?」
「まぁそうですね、相談されて先生に聞いてみてくれって言われて…」
と適当な言い訳。
すると真面目な顔で言われた。
「でもね、私がそうならなかったのは当時そういう人もいなかったからね、もし告白されてその人が嫌じゃなければきちんと考えたと思うよ、状況が解らないから何とも言えないけど告白するのは悪く無いと思うよ、結果は解らないけど」
と。
「ですよね~…」
との返事に由香先生から「ひょっとしてしん君が…私に?」と聞かれたが「確実に違います」と即答した。
俺は当たって砕けたら真澄ちゃんが卒業するまで辛いな~と考えていた。