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1
2012/03/17 21:36:06 (Pz7kS3WR)
続きです。間が空いてすみません。

現在便璃は一人シャワーを浴びているという状況。本当は「お嬢ちゃん、僕も一緒に入っていいかなグヘヘ」という展開を夢想していたのだが、「兄貴達から連絡が入って、電話に出る人がいない」という状況は作れないし、「便璃と一緒のホテルで俺が風呂に入るのはあり得ない(と兄貴達に思われる)」と判断したことから、これは諦めた。
しかし、一度吸った蜜の味はもう一度味わいたくなるのが男心ってもの。便璃が何を考えているのか知らないけど(その時は何も考えていないと思った)、少なくとも先ほどの俺に見せる行為が苦痛ではないならば、もっと見せてくれてもいいのではなかろうか。
(とりあえず、トイレを理由に入室しよう)
まぁ誰でも(?)そうすると思うけど、トイレのドアを開けてこっそりと侵入する俺。
浴槽の縁に、便璃が持ってきたと思われる小型のソープ類が置いてあり、その付近のほんの一部分だけ、浴槽を仕切るカーテンが開いていた。湯気が部屋を満たし、女の子の匂い(石鹸の匂い)がモワモワと鼻をくすぐった。
(うわ……超いい匂い……)
蒸気のむせ返る香りに鼻血が出そうになるのを堪えて俺は、音を立てないように便座の蓋を上げ、ジッパーを下した。今ならむしろ「聞かせてやりたい」と思うところなんだろうけど、当時俺は、便璃にトイレの音を聞かれるのが、この期に及んでやたら恥ずかしかった。
(まぁいいや、しちゃえ)
結局そこまで思い悩むこともなく、普通に用を足し始める。すると浴槽の方から、軽い物が落ちる「カタン」という音が聞こえてきた。
びっくりしてそちらの方を見ると、わずかに開いたカーテンの隙間から、便璃の細くて白い腕が空中で迷子になっていた。恐らくボディソープを取ろうとして、誤って床に落としてしまったのだろう。このドジっ子め、なんてかわいい奴だ。
(……ん?待てよ。いや、ちょっと待て!)
そう考えたが遅い。止むシャワーの音、響く俺のお小水。
「……!」
カーテンの向こうで、俺の存在を確認した便璃が動揺しているのが分かる。
「うわ!すまん!」
尿を絞り出し、慌ててジッパーを上げ、何故か謝る俺。
こそばゆい静寂が浴室を支配する。ここで謝るくらいなら、もっと他に謝る場面がいくつもあったはずだ。
しかし、時すでに遅し。そこには、いつの間にかこっそりとカーテンを開けて俺の様子を伺っている、便璃の姿があった。

レスに続きます。

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4
投稿者:イヌレツィム
2012/03/17 21:51:37    (Pz7kS3WR)
便璃に話しかけたのは「緊張のあまり黙っていられなくなって」「人に見つかった時のことを考えて」というのもあるが、それは建前で、この時俺は、無意識的にこの異常な関係を演じたい、演じて欲しい、と考えていたのかもしれない。
「何飲みたい?」
そう言って、財布から二人分のお金を取り出す俺。
道中、もうちょっと新鮮な便璃のリアクションを期待していたが、特に目新しい反応はなくて、ちょっとだけがっかりする。でもよく考えたら、あの時の便璃も、この異常な状況で「普通を演じて」楽しんでいたんだろうな。
「ありがとうございます」
いつもより若干薄めの笑顔で、お礼を言う便璃。そのまま部屋に戻ろうと思ったが、もっと楽しみたくなって、俺は更に過激な提案をする。
「便璃ちゃん、髪濡れてない?」
「?」
「タオル、髪に巻いた方がいいんじゃない?」
平静を装おうとする俺だったが、俺を見上げる便璃の視線は痛かった。
「……」
しかし相変わらず、俺の無茶ぶりには余計な返答をせず、淡々とこなしていく。
「!!」
自分でやらせておいて、自分で焦り出す俺。
もちろん、便璃が髪にタオルを巻く神秘的な姿が一番印象的ではあったが、ほとんど全裸で廊下に立つ便璃の姿は、なんというか、心地よい罪悪感が身体を痺れさせるような、そんな破壊力があった。
(これは……やばい……)
居酒屋で便璃のアソコをなぶった時よりも強い、目の奥に流れる電撃のような衝撃。
多分便璃は、自分の身体一つが俺の精神をここまで滅茶苦茶にしているなんて、思ってもいないんだろうな。そう思うと、余計にこの少女を虐めたくなった。
「あ、街が綺麗だ」
そう白々しく言って、自分達の部屋をスルーして、廊下の突き当りまで便璃を誘導する俺。
別に窓に連れてきたかった訳ではない。その窓に向かう途中にある鏡の前を通りたかったのだ。
一瞬だけ鏡の方に目をやるが、まるで「鏡なんてない」という恥じらいの態度で、足早に俺の方に駆け寄る便璃。これは、予想していた反応のうちの一つだった。
「あれ、兄貴ん家じゃない?」
俺も、鏡の前での便璃の反応についてはスルーして、とりあえず便璃に窓の外を覗かせようとする。
(そんなことはあり得ないが、)窓の外から自分の姿が見られるのが恥ずかしいのか、便璃は窓から顔を出そうとはとしなかった。
「……」
時刻は深夜1:00頃。気が付けば俺は、もう何時間も便璃と二人きりでいたことになる。


続きます。

3
投稿者:イヌレツィム
2012/03/17 21:47:42    (Pz7kS3WR)
便璃がシャワーを浴び終わるまでのことをざっと紹介すると、俺が「髪のお礼に身体を洗ってあげるよ(←触りたいだけ)」と言ったが、すんごい嫌な顔をされて拒絶される。そんな感じ。
しかし、見られる分には一向に構わない様子の便璃。自分の身体を拭く便璃の姿を、便座に座りながらまじまじと観察する俺。
まるでおあずけの犬のような気分だったが、欲望に任せて触って便璃に嫌われるのも嫌だったし、これはこれで幸せだった。

しかし、この子は本当にすごいと思う。お風呂から出た後も、俺の期待を悟ってか、ずっと服を着ずにショーツ1枚の姿でいてくれた。兄貴の家や居酒屋での態度そのままで、服だけなくなった感じ。
「便璃ちゃん、喉乾かない?」
そんな時間が、長い間続いたからだろうか。その時俺は、便璃が裸同然の姿でいることがなんだか当たり前のことのように思えてきて、色々な感覚がマヒしていた。もしかしたら、便璃もそうだったのではないだろうか。
「じゃあ……ジュース買いに行こうか」
「えっ」
階段側とは別の突き当たりのすぐ側に、自動販売機があった。エレベーターでこの階(3階だか4階だか)まで登ってきた時、なんかそれっぽい物があったのは確認している。
「……」
押し黙る便璃。彼女も、俺の言わんとしていることは把握している。
「あ、いや。今日そんな寒くないし、服はいいよ」
面倒くさそうに自分のカバンの中を漁ろうとする便璃を見て、慌てた口調になる俺。あまりの必死さに多分便璃は引いていたが、俺の要求は彼女にとっても未知の魅力であったらしく、すぐにカバンから手を離した。
「はい、これ」
それだけ言って、バスタオルを手渡す俺。意外なことに、「え、バスタオル?」みたいな表情になって、それでも俺の意図を理解してバスタオルを受け取り、自分の身体に巻きつける便璃。
目算通り、丁度彼女の胸から腰回りまでだけが隠れる。これなら、人に見られても「だらしない」と思われる程度で済むだろう。
「……」
ドアを開けてキョロキョロと見渡し、安全確認の後部屋の外に出る俺。
俺が前を歩いて、便璃がその後ろを着いてくる。「どうせこんな時間に人なんか出てこないさ」なんて高を括っていたが、それでも互いの心音が聞こえる位に二人は緊張していた。
「 外(廊下)、涼しいね」
「……そうですね」
普段通りの恰好の俺と、無防備な恰好の便璃が普通に過ごす。この異常な状況を、俺は楽しんでいた。


続きます。

2
投稿者:イヌレツィム
2012/03/17 21:44:16    (Pz7kS3WR)
「見た?」
一体いつから見られていたのだろう。この時は「便璃が男の身体に興味ある」なんて思いつきもしなかったけど、当然、彼女なりに好奇心はあったんだろうな。
「はい」
てっきり恥ずかしそうに首を横に振るのかなと思っていた俺にとって、その返事は意外だった。
「男の人がしてるの、初めて見ました」
そう言って、ニコっと笑いながらゆっくりとカーテンを開ける便璃。彼女の白い裸体が、再度俺の目に飛び込む。
「それは大変お見苦しいものを」
などと余裕ぶっていた俺だったが、この時の便璃の態度で俺は、相当精神をかき乱されていた。
こうやって文字にすると「なんだ痴女か」って感じだけど、この行動は、「○○くん(俺)の恥ずかしい場面を見てしまったお詫びに、私も隠したりしませんよ」という便璃なりの気遣いだったように思う。
「そうか、見られたか……」
大げさに恥ずかしがってみせる俺、これで便璃が少しでも申し訳なく思ってくれればしめたものだ。
「あ、あの。ごめんなさい」
やや演技過剰か?とも思ったが、案外俺の想像通りの動きをしてくれる便璃。本当にこの子は人を思いやることができるいい子なんだな。と、つくづく感じた。
「……じゃあさ、お願いがあるんだけど」
「はい」
その便璃の優しさにつけこむ俺。
「髪洗ってるとこ、見たい」
「えっ」
おいおいその注文はがっかりだよ。と思われる方もいるかと思いますが、あんな艶やかな髪が水を滴らせている場面を見れば、こう願いたくもなるってものです。
「エロスが足りない」は重々承知しております。開き直るようで申し訳ありませんが、現実なんてこんなものだと思います。
「……」
しかし、今でも俺はこの注文で良かったと確信している。
俺の要求に対し便璃は、恥ずかしそうに下を向き、音が聞こえるくらいに思いっきり息を吸って、吐いた。
「……いいですよ」
笑いながら恥ずかしそうに、フルフルと震える便璃。これは比喩じゃない、「シャワーを止めて寒くなったのか?」って程に震えていた。
そんな便璃の緊張が伝わってくるようで、俺も全身に鳥肌が立つくらい緊張した。そして髪を洗い始める彼女の姿を見て俺は、「あ、やっぱり髪を褒めると嬉しいんだ 。でも、本当はすごく恥ずかしいんだ」と理解した。
髪を洗う便璃は「綺麗という言葉で言い表せないくらい綺麗」だったのだが、その時の俺の感激は省きます。今回は他にも書きたいことがあるのです。


続きます。
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