2025/02/21 21:23:45
(UFxoXMWK)
私の中の母のイメージが、音を立てて崩れていきました。
小柄だけど優しくて美人、いつも笑顔で私の味方で、学生時代にはアナウンサーになりたかったと話していた母は、その掲示板に書かれた女子大生と名前も特徴も一致します。
その母が、個室で二人きりになり、痴漢行為をされるための男性を募集していた…
それも、地元から東京に行くときだけを狙って。
そこには母らしき人のコメントもありました。
私はその事実を受け止められませんでした。
私にとって女性としての理想像であった母。
これが本当だとしたら、なぜ母はそのようなことをする必要があったのか。
なぜ母はそんなページのブックマークを残していたのか。
私立入試が目前でしたが、私はそれから数日間、学校でも家でも勉強が手につきませんでした。
実はページを見たときは、ネカフェってなんだろう?と思ったのですが、調べたらネットカフェのことだとわかりました。
行ったことはなかったですが、漫画とかが置いてあって、自由に読めてパソコンも使えるところ、というのは何となく知っていました。
ある日、私は気になって、家の近くのネットカフェに行ってみることにしました。
学校の帰りに、彼氏と帰り道が分かれるところまで帰り、そのあと私は家に向かうふりをしてネットカフェに向かいました。
会員カードを作って、読みたかった漫画を取って、案内された部屋に入ると、そこは仕切りがあるだけとはいえ個室で、知らない男の人と二人で過ごすなんて想像するだけで怖くなり、漫画の内容も頭に入りませんでした。
30分ぐらいでお店を出ました。
たまにしか開いていなかった母の携帯を、毎日開くようになっていました。どんな気持ちで母がその空間にいたのかが、気になって仕方ありませんでした。