2017/01/28 17:47:18
(xSLrHKZ8)
続き
昼休み、僕はドキドキしながら待った。
いつも早弁していたので、僕は昼休みにご飯を食べることはないけど、マキは弁当を食べてからくるだろうと思ってた。
だから15分~20分くらいは待たされるだろうと準備室にある古ぼけたソファに横になりながらマキを思ってオナニーした。
するとかすかに足音が聞こえてきた。いかんせんいつも誰も近寄らない場所なので誰かが来ると足音ですぐわかる。
足音はドアの前まできてノックした。ほっぽり出していたイチモツをズボンにしまいドアを開けた。
まさかとは思ったけど、やはりマキだった。
意外に早くきたのであまり心の準備ができてなかった僕はちょっと挙動不審だったと思う。
「あの・・・相談ってなに?」
部屋には入って来ず、ドアのところでうつむきながらマキが聞いてきた。
「早いね。弁当食べたの?」
「これ終わってから食べようと思って・・・」
なおもうつむきながら答えるマキ。彼女の中で僕の相談ってどんなことを想像してきたんだろう。
普段話もしない奴からいきなり相談って言われて警戒しないわけがないだろう。
でもまさかこの後僕からとんでもないお願いをされると思うはずもないわけで。
「そっか。じゃぁ早く済ませないとね。入ってこのソファに座って」
準備室にはソファの他に職員室にあるようなグレーの机?とキャスターつきの椅子があったんだけど、恐る恐る入ってくるマキを警戒させないよう僕はそっちに座ることにした。
相変わらずマキはぽちゃぽちゃで、色が白く、やっぱりちょいブサだった。
そして本人の意に反して胸はブレザー下からでも主張している。
スカートを短くするような子じゃないので太ももは見えないけど、むちむちであることは容易に想像できた。
何もかもが僕を欲情させた。
いつも妄想の中でむしゃぶりついている身体が目の前にある。
オナニーの途中だったこともあるけど、僕のムスコはズボンを突き破りそうだった。
しかしさすがに「やらせてほしい」とは言えない。誘い出すまでは考えてたけどそれからどうするかまで考えていなかった。
今から考えるとそこをノープランで突き進んでしまうあたり若かったというか愚かだったというか。
黙り込んでしまった僕に「なんの相談?」と初めて目を見て言ってくれた。
やっぱりこの子とヤりたい。この子がほしい。欲望が僕を開き直らせてくれた。
「正直に言うな。びっくりしないでほしいんだけど・・・」
普通こういうシチュエーションでこういうことを言われると、付き合ってって言われると思うだろうし、実際マキもそう思っただろう。
でも僕にはじゅんという彼女がいるのも知ってるはずだし、まさかとは思ったかな。
「俺な、俺松井とな、どうしてもエッチがしたい」
マキはメガネをかけていたんだけど、ケントデリカットみたくメガネを前にびょ~んとださなくても同じくらい目を大きくして固まっている。
ここで怖がられて逃げられでもしたら一巻の終わり。
先生や親、友達にでもこのことをバラされたらと思うとよくこんなことが言えたもんだと思う。
あんな可愛いじゅんという彼女がいるのにも関わらず、なんでこの子にってみんな思うだろうか。
僕がいきなり襲ったりしないということを分かってもらうため、できるだけ動かないようにしながら続けた。
「こんなこと言われてびっくりしたと思うし、怖いと思ったと思うけど、どうしてもこの気持ちが抑えられないんだ。
無理なのは分かってる。でもどうしても松井としたい。できれば俺の気持ちも理解してほしい。」
どう理解すればいいのかこっちが聞きたいくらいだけど、マキが出て行かないようしゃべり続けた。
「今すぐじゃなく、松井がしてもいいかなって気持ちになったらでいいから。
こんなこと言うのはどうかしてるのも分かってる。でもやっぱり松井としたい。」
僕は、僕の自分勝手な誠意をこめてお願いした。尚も固まり続けるマキ。
僕は思い切ってマキの横に座った。怯えさせないようできるだけゆっくり。
マキは若干体を引き気味にしたけど、逃げはしなかった。
「とんでもないお願いだろうけど、聞いてほしい。」
なんとかこの気持ちを伝えようと必死だった。伝わるはずもないのに精一杯お願いした。
「前田さんと付き合ってるんじゃないの?」
やっと返事を返してくれた。当然の質問。でも僕は全部正直に話そうと思った。
「うん、付き合ってる。でも松井のほうにムラムラする。」
「え、意味わかんない・・・」
でしょうね。僕自身が支離滅裂だと思ってるから。
「前田さんとすればいいじゃん・・・」
「うん、してる。でも松井ともしたい。」
自己分析するに、自己愛性パーソナル障害かな。それでも僕は誠心誠意お願いすれば受け入れてくれるんじゃないかと思ってた。
でも僕にとってすべてを兼ね備えたマキが横にいるだけで興奮が抑えられなかった。
できるだけ紳士的な態度で、と思っていたけどもう無理だった。
マキとの距離を一気に詰めてキスをした。
背けるマキの顔を強引にこちらに向かせて舌をねじ込もうとした。
舌さえねじ込んでしまえばその気持ちよさに、受け入れてしまうんじゃないかと。
そんな浅はかな考えが通用するはずもなく、マキは両手を思いっきり突っ張って僕の体から離れることに成功した。
「なんで・・・なんで・・・」
を繰り返しながらマキは泣いていた。
僕はやってしまった感でいっぱいになった。あれだけ怖がらせないようにしようと思ってたのに。
昼休みの終わりが近づいていた。
「ホントごめん。そんなつもりじゃなかったんだけど。」
どんなつもりじゃなかったのかよく分からない言い訳をした。
マキは泣きんながら帰ろうと立ち上がった。
僕はマキの背中から抱きつき、マキの耳元でごめんと謝った。
一瞬逃れようとしたけど、これ以上強引なことはされないとわかったのか動きを止めた。
相変わらず「なんで」を繰り返しながら泣いている。
ちゃんと謝ろうと思いこっちに振り向かせようと力を抜いた隙にマキは逃げるように部屋を出て行ってしまった。
一人残された僕は、しでかしたことへの後悔と、もしばれたときの恐怖の気持ちでいっぱいになり
次の授業をサボった。