ナンネットID のアカウントをお持ちですか? ログイン ログイン
ナンネットID
 
1

自叙伝

投稿者:ケンツヴァイ ◆J43/PIljHc
削除依頼
2011/05/23 01:31:47 (Jdwj5T3n)
お待たせしました。私の自叙伝です(誰も待ってないって)

あの後、くぅちゃんには予定通りに生理が来ました。
そんなくぅちゃんとは2年程付き合いましたが、自分が専門学校の課題等に忙しくしていた時期に別れを切り出されました。理由は他に好きな人ができたとの事。私は(いい加減私で)別れたくないと言ったのですが、くぅちゃんの意志は固く別れられてしまいました。くぅちゃん見たいな娘をほっときすぎた自分の愚かさですね。まぁ半年後にはくぅちゃんの申し出で復縁するんですけど。
そんな訳で、私には半年間のフリーな時期が出来るのでした。
当事私はボウリング場でバイトしており、ゲームコーナーのメンテナンス等をやらされていたのでした。壊れたボタンの交換や、クレーンキャッチャーの人形入れ等。
ある日の昼下がり、客も疎らな場内を見ながらカウンターでボーッとしていると、一人の少女がゲームコーナーから私をチラチラ見て居るのに気がつきました。
(犯罪の臭い…)
メダルコーナーで最近、メダル落としのゲームで不正が頻発していましたので、何となくピンときました。
私はゲームコーナーとは逆にあるトイレに向かうふりをしてカウンターを離れ、トイレから事務所を抜けて回り込み、ゲームコーナーの端に現れてみました。すると、例のメダル機に針金を突っ込んでメダルを掻き出すヤンキー(って死語ですかね)と、私をチラチラ見ていた少女がいました。
『ちょっと良いか?』
私は暫く柱の影から観察し、ヤンキーが針金をどっかに引っ掛けてしまって取り出すのに苦労して居る時を見計らって二人に声を掛けました。
「やべ!」
ヤンキーはそう言って、少女を見捨てて一人で逃げて行きました。立ち位置の関係で逃げ場を失った少女は、私にタックルを食らわして来ました。しかし、そこは中学生時代に柔道をしていた私の身体が反応してくれました。相手を大して確認せずにかけてきタックル等、ちょっと避けて足を掛ければ対処完了です。派手に転んで揉んどりうつ少女から目を離してヤンキーを追おうとしたのですが、ヤンキーの姿は影も形も有りません。
『お前さん、彼氏に見捨てられたな。どっか落ち合う場所でも決めてるんなら聞かせて貰おう。』
私はそう言って、まだ立ち上がれない少女の、茶髪でロングの髪を鷲掴みにして事務所に引きずって行きました。
「おいけん、何してんだ。」

 
1 2
レスの削除依頼は、レス番号をクリックして下さい
3
投稿者:ケンツヴァイ ◆J43/PIljHc
2011/05/23 01:34:30    (Jdwj5T3n)
チャキンッと言う特殊警棒の音に混じって、下品な低音のアイドリング音が聴こえます(私はいじったVIP車が嫌いです)
中に入り、車を確認する様にキョロキョロして見せると、大して停まっていない車の中からパールホワイトのY32が動き出します。(あれか…)
気付かないふりをして、逃げ道を作るように検討違いな方を見に行くと、車高の低い車で駐車場をカッ飛んで逃げて行きました。
『車種はパールホワイトのY32。ナンバーは〇〇でしたよ。出禁車種に書いときますね。』
事務所に戻ると、また黙秘状態に入ったらしい少女と睨み合う主任が居ました。私はその空気を読み取って、声だかに報告して見せました。
『主犯も今頃、この女に裏切られたと思ってるでしょうねぇ。俺が真っ直ぐに車に向かって来るんですから。』
「だと?」
『強がんなバカ。幼稚なんだよお前らの思考は。』
ハッタリですよ勿論。こう言う連中は仲間意識だけで繋がってますからね、裏切りとかには敏感です。
「…」
少女は、黙秘とは違う沈黙に変わりました。彼氏に、裏切られたと勘違いされ、助けてくれる人もいなくなった中坊が、いつまでも強気で居るはずが有りません。バックが無くなればこんなものでした。そんな訳で、少女は要らない情報までゲロし始めるのでした。
少女の名前はアヤ。歳は13歳で、ボウリング場のある市内の中1でした。
『ふ~ん…〇さんとこのチームか。〇さんに話すか…。』
「え?なんで〇さん知ってんの?」
『この店の常連さんだ。』
少女はそれを聞いて青ざめました。
〇さんとは、この辺では五本の指に入る族(死語?)の元リーダー。今でも強い影響力を持っています。見た目怖い人ですが、一本筋の通った気さくな方でした。主犯はその族の下っ端だった訳です。
『どっちが良い?〇さんにシメられるのと、警察に突き出されるの?』
俺は薄笑いを浮かべて見せました。
その後、アヤはその場で解放。後日〇さんに報告と言う運びになった訳です。
数日後、〇さんにつれられた主犯が店に来て土下座をして行きました。顔には複数の青アザがあり、髪は虎刈りの丸坊主でした(汗)。主犯も帰り、〇さんはボウリングを始めました。
私がゲームコーナーでメンテナンスをしていると、〇さんが近寄って来ました。
「おい、けん。」
『はい?』
「悪かったな、うちの者が。」
『気にしないで下さいよ。私の方こそ、〇さんに面倒なお願いしちゃって。』

2
投稿者:ケンツヴァイ ◆J43/PIljHc
2011/05/23 01:33:39    (Jdwj5T3n)
事務所に入ると、少女と私を交互に見ながら、ボウリング場の主任が声をかけてきます。
『見つけましたよ、メダル機に悪戯してたの。主犯は取り逃がしましたけど。』
主任にそう答えると、主任の顔は急に厳しくなり、電話の受話器を手に取るのでした。
「ちょ、チョット待てよ。アタシ何もしてないよ。」
警察に電話されると悟った少女が、慌てて言い訳を始めます。
『悪いな。お前ら頻繁にやり過ぎたんだ。大体こんな時間に何やってんだ?中学生!』
「うるせぇ!」
私の読みは正解だったようです。
茶髪のストレートな髪は背中の半ばまで伸びており、だぶだぶの白いセーター?カーディガン?からは華奢な白い肩が露に成っています。黒いデニム地のホットパンツから真っ白で細い足が伸び、足には素足にサンダルといった出で立ちでした。
私の実家は田舎ですので、十数年前にはこんなのがウロウロしていました。
「警察は勘弁してよ。アタシは初犯だよ。」
『誰に吹き込まれたか知らないが、自分で“初犯”とか言う奴は補導されまくってる証拠なの。』
実は、主任は警察には電話していませんでした。主犯が捕まらない限り、メダル機への悪戯が減らないのは解っていましたので、少女からいろいろ聞き出すための、このボウリング場のマニュアルでした。
『逃げた彼氏。名前は?』
主任が受話器を置いたのを確認して、少女を椅子に座らせて情報を聞き出しにかかります。
一般人は現行犯逮捕は可能ですが、その後の取り調べは出来ません。しかし、店舗等での窃盗に関しては、必要に応じてある程度の聞き取りが可能です。(“必要に応じて”ってのが曖昧な言い方ですが(汗))
「…」
『黙秘って奴ですか?自分、切り捨てられたのに義理堅いねぇ。』
そっぽを向いて何も答えない少女。私は合流場所があると睨み、主任と目配せして次のマニュアルに移ります。
『主任。やっぱり警察へ。こんなの構ってても、あのガキの情報出ませんよ。表で待ってるかも知れないんで、俺見てきます。』
「ちょ、チョット待っててば。」
『主任。警棒借りて行きますよ。』
「あんた待てって。」慌てる少女。
(ハッハァン…表で待ってんな。)
私はそう読んで、特殊警棒(実は押収品(汗))をたたんだまま表に出ました。半地下の駐車場だろうと睨んだ私は、わざとらしく出入口のど真ん中に立ち、これ見よがしに特殊警棒を伸ばします。
1 2
レス投稿フォーム
名前
トリップ[]
本文

投稿文に自動改行は行われません、適宜改行を行ってください。 # タグ使用不可
「sage」
※投稿を上げない
画像認証

上に表示されている文字を半角英数字で入力してください。
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。