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2005/05/28 21:43:39
(.KrOzkBb)
こないだ地元で祭があったんだよ。
一軒一軒まわって舞を披露するんだけど、おれは笛をやってたんだ。
で、夕方になって神社が近くなると見物客も増えてきて、
そうしたら四年生か五年生ぐらいの女の子がとことこと近づいてきて、
「笛貸して」
って言ってきたの。
地元の小学校の特別活動で郷土芸能を取り入れているから、
見ていて一緒にやりたくなったんだろうな。
貸してあげたら、これまた結構じょうずなんだ。
おれは他にやることもあったから、笛はその女の子にまかせることにした。
しばらく経ってから、「ありがとう」って返しにきて、
「もっと吹いててもいいんだよ」
って言ったら、
「もういいです」
って恥ずかしそうにしてた。
そのあと、おれは返してもらった笛を吹きながら、
(ああ、これ、さっきのあの子が吹いてたんだよな)
なんて考えたら、なんとなく心がふんわりとあったかくなった。
小説じゃなくて実話だけど、たまにはこんなほのぼのしたのもいいでしょ?