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高くついた社会勉強

投稿者:まゆか ◆IZm9C5th3Y
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2015/10/26 19:05:26 (o7hELOGe)
どのカテゴリに書こうか迷いましたが、ここが一番ちかいので、ここにはりました。

今から6年~7年くらい前の話になります。当時私は関東地方にある、東京ではないある場所でひとり暮らしをしていました。その時していた仕事は眼科の診療助手というアルバイトでした。名前こそは立派な医療系、実際は週4日、時給850円くらいで眼科にくる人の受付をするだけ。という仕事だったのです。

この仕事では生活をしていく事だけが精一杯で、自分には海外留学とかの夢がありましたが、ですが他に自分に投資したり、何か資格をとったり、ほしいものを買ったり、という事まで手を伸ばすのは到底無理なお話でした。

そこで私は転職を考え、駅にある無料の求人雑誌を手にとって家に帰ったのです。そしてペラペラとページをめくっていると、こんな求人があったのです。「外資系企業100%出資 英会話スクールの運営スタッフ(英語力不要) 給与:完全歩合制 1契約80000~」 正直、お恥ずかしい話ながら、当時の私の職歴といっても、3流の短大を卒業してすぐに眼科でのアルバイトをした事もあって、社会的に必要な最低限の知識というのがまったくといっていいほど無かったのです。完全歩合制というのがどういう意味なのか、まったくわからずじまいで応募したのでした。(とりあえず80000~というのに目がいってました)

応募している会社の場所は新宿でした。電話で面接の応募をし、約束の日時に実際に言ってみると、さすが新宿のビルというだけあって、すごい景色でした。(合格したら私はこんな場所で仕事するのか~)と、もう受かったつもりでいたのです。そしてエレベータで高層階まで上がり、右にまがると、まさに今でいうグーグル社のような雰囲気で、ガラス張りの入り口に訪問者用の電話機があるテーブルがあり、後ろには大きな会社のロゴの看板が貼ってました。

そして面接担当となったのは、ショーンというアメリカ人の人でした。まるで映画俳優のニコラス・ケイジのような感じの人で、日本語もとても流暢でした。そしてその会社の中はやはり英語教室になっており、シルバーコースや、ジュニアコースでもあるのでしょうか、高齢の方や子供がそれぞれ6~7人くらいのグループになって外国人講師と英語のレッスンをしていたのです。

そして私は面接する為の部屋に行き、面接を受けました。そして会社の部長であるショーンが言ったことをまとめると、以下のとおりです。

一、当社はあなたたちに○○社の英語の学習商材を貸し、自分でビジネスの展開を広げてもらう
一、電話営業以外のビジネス展開はあなたたちのアイデアに依存するが、会社はその責任を取らない
一、1契約に対し、○%のインセンティブをつける。
一、基本はテレマーケティング(電話営業を主体とする)

他にも何時から何時までとか、細かいことを言えばたくさんありますが、この会社はこういう営業スタイルなのでした。要点だけまとめると、電話を使って英会話教室にある学習キット(レッスンチケットやオプション含む)をうりなさい。30万円の商品と60万円の商品があります。30万円の商品を売ったら、8万円あなたにあげます。60万円の商品を売ったら16万円あげます。しかし売れなければ給料はありません。電話での販売以外にも、売り方はそれぞれ自由ですが、もしトラブルになったり法律違反をしても会社は責任を持ちません。それぞれ良識ある範囲内で販売営業をしてください。

ということです。そしてショーンがいうには今思えば耳ざわりの言いことばかりを言ってました。「この会社環境で仕事をすると、英語にいやでも触れるので、気がついたら英語を話せるようになる」とか、「ないところから、利益を生み出すための訓練になる。この会社を辞めた人はみな、自分で会社を興している人がおおい」などなどでした。

私は当時、本当に「馬鹿」だったので、新宿の高層ビルで、外資系の会社で働けてまるでエリートキャリアウーマンみたいな感じ♪という具合に、外見の格好良さだけを見て喜んでいました。そして翌週の月曜日に実際に初出勤の日がやってきたのです。

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7
投稿者:のろーん
2015/11/06 00:40:12    (KE64mIZ0)
早く枕しろ
6
投稿者:(無名)
2015/10/27 19:26:31    (VBgLQvQ.)
続きはまだあるの!?
5
投稿者:まゆか ◆IZm9C5th3Y
2015/10/26 19:48:46    (o7hELOGe)
あ、なんか同じ文章が。。ごめんなさい
4
投稿者:まゆか ◆IZm9C5th3Y
2015/10/26 19:39:51    (o7hELOGe)
実際に通勤してみると、そこは華やかな英語教室ではなく、その同じ階にあるまったく別の会社(会社どころか、組織のアジト)でした。ただ机が8個くらいならんでおり、それを見渡せる壁際に部長であるアメリカ人のショーン(48)の席があり、少し離れたところに、名前は忘れました。次長であるインド人(44)この人もルックスがいい。 の席があり、そして8個のテレオペ席がありました。

そしてその8個の席の8番目に私は配属されたのですが、、一番最初におもったのが、全員キャバクラ風の格好をしているのです。もちろんドレスをきているとかじゃなくて、キャバクラ嬢の私服っていったほうがよかったかもしれません。とにかく露出が高いということです。その理由を知ったところ、ショーンがいうのは「うちは服は自由デス 外資の仕事なので、ミナサン好きな感じでアメリカの若者のような感じで仕事してもらってマス」と言ってました。

そしてどこからとってきたかわからない個人情報の塊の紙束の一番上から、ひたすら電話をかけるかけるかけまくる。でした。。もちろんそんな方法で30万円や60万円もする学習教材が売れるはずもなく、、私は毎日の交通費とお昼ご飯代まで生活に響くようになってきたのです。電気代、水道代、ガス代ももったいなく、商材がうれたら払おう。と思い延滞までし始めていました。

なんせ完全歩合制。売れなければ給料はなし。なのですから。

そして、いつか売れるだろう売れるだろう。と期待し、電話をしても売れなくて、(もう今週やって売れなければやめよう)とおもってた矢先の事です。偶然、お金をもって老後の時間を持て余しているおじいさんが、商材を買ってくれて、私に8万円のインセンティブが入ってきたのでした。。

私は、なるほど。根気強くやれば売れるときは売れるんだ。と会社を辞めるのを延期することにしました。しかし8万円の利益がたまにはいったくらいでは、これでは眼科をやっているほうがマシです。一瞬で携帯電話の料金や家賃で消えました。利益をあげるためにはもっともっと売らなければなりません。しかし、それを最後にまたぴったりと売れなくなってしまったのです。

そんな中、同じ同僚のA子さん。彼女が1週間で60万円の商材を2契約とった。という発表がありました。一週間で16万円の利益です。さらに翌週はB子さんも60万円の商材を売ったそうです。そしてC子さんは30万の契約とれたとか、、、。私はおもいました。今まで周囲の人がどうやって利益をあげてるのか気になったけど、何か秘密があるのかもしれない。。。と。

そこで私はその週の週末に同僚が(お金をもてあましている人が)飲み会を企画したのでした。お金はなかったけど、それに参加したら、モノを売れる秘密を教えてくれるかもしれない。と期待したのです。

そしてA子さんもB子さんも言うのは、以下の通りでした。

「電話営業だけで売るのは99%無理。 電話の段階で訪問営業のアポをとらないとだめ。そして訪問したあとは、色でも使って契約とる。以上」というのです。

私は「それって、、、夜の世界でいうマクラ営業ってやつでは、、、?」と聞いたら、「そうだよ。」と普通に答えられました。そして元キャバクラ嬢の彼女たちが言うには、キャバクラで毎晩、体壊しながらせいぜい働いても30~40くらいにしかならない。しかもキャバクラの場合は酒もあるし、場合によっては色もあるでしょ。それだったら最初からこっちで60売って16稼いで、それを月2やってるほうがマシ。3やったらもうけもの。そもそもキャバクラの時点でしつこい客と月2~3は枕あるし。1回こっきりのコッチのほうが楽」というのです。

私は、(ああ、やっぱりか。。こういう筋金入りの人たちが、こういう販売営業で数字とるんだなぁ・・・)っておもいました。

そして翌日、また仕事に行くとき、ポストに入ってたのは2ヶ月目の光熱費の請求書でした。そして自転車も盗まれてました。もうこの時点で親になきつくなりすればよかったのですが、当時の私には、親にだけはお金の事で迷惑をかけないでおこう。もしお金を貸してなんていったら、一人暮らしそのものをやめさせられ、また田舎で悶々とした日をすごさないといけない。とおもってました。

自転車を買うだけでも1万5千はします。そんなお金はありません。さらに今度は駅までの毎日のバスの往復の費用まで重なってきたのでした。もう、私も1回や2回くらい、枕やらないといけないのかな。。という精神的に極限まで追い込まれてきてたのです。



私もその日から服装を変えました。短いタイトスカートのスーツにし、ストッキングははかず、すこし高いパンプスをはいて生足通勤をしました。会社や同僚からは、「わーおカッコいいネ」なんてほめられもしましたが。それから私は、A子さんやB子さんの指導どおり、とりあえず暇をもてあましてそうな男性客には、実際にわたくしが訪問させて頂き商材や講座内容を直接案内をします。という文言を付け加えるようにしたのです。

すると、この文言の破壊力は絶大でした。今まで誰もが断ってた電話営業が、「それだったら、来週の火曜の11時頃これる?」というような展開になることが増えたのです。そこで理解したのが、仕事中にA子さんやB子さん含む、他の売り上げあげてる人がたまに午後から出て帰ってこなくなるのは、こういった訪問販売にいってたのか。とおもいました。

そして訪問販売とれました。とA子さんに報告すると、「相手の家にいかないとダメだよ。外だったら何かあったときヤバイから。家だったら、向こうもどこに住んでるのかわかっている上であってくるから、いきなりヤバイ展開にはならないし。それにそれがコッチに有利になることもあるしww」というのです。

これはあとで話そうとおもってたのですが、相手に奥さんとか子供がいる家庭のご主人だった場合、その方に色営業で契約をとれたとき、あとあと揉めたときとかに、奥さんにばらしますよ。の一言で制御できる。ということでした。

ともかく、私は約束した日に、電車にのって(この電車賃も自分もち)30代の男性、子供のために英語教材の購入を検討している。という方の家に、訪問営業にいったのでした。もちろん、露出の高いスーツスタイルで。。。
3
投稿者:まゆか ◆IZm9C5th3Y
2015/10/26 19:32:16    (o7hELOGe)
一部、訂正があったのでなおします。

彼女が1週間で60万円の商材を2契約とった。という発表がありました。一週間で32万円の利益です。
2
投稿者:まゆか ◆IZm9C5th3Y
2015/10/26 19:27:35    (o7hELOGe)
実際に通勤してみると、そこは華やかな英語教室ではなく、その同じ階にあるまったく別の会社(会社どころか、組織のアジト)でした。ただ机が8個くらいならんでおり、それを見渡せる壁際に部長であるアメリカ人のショーン(48)の席があり、少し離れたところに、名前は忘れました。次長であるインド人(44)この人もルックスがいい。 の席があり、そして8個のテレオペ席がありました。

そしてその8個の席の8番目に私は配属されたのですが、、一番最初におもったのが、全員キャバクラ風の格好をしているのです。もちろんドレスをきているとかじゃなくて、キャバクラ嬢の私服っていったほうがよかったかもしれません。とにかく露出が高いということです。その理由を知ったところ、ショーンがいうのは「うちは服は自由デス 外資の仕事なので、ミナサン好きな感じでアメリカの若者のような感じで仕事してもらってマス」と言ってました。

そしてどこからとってきたかわからない個人情報の塊の紙束の一番上から、ひたすら電話をかけるかけるかけまくる。でした。。もちろんそんな方法で30万円や60万円もする学習教材が売れるはずもなく、、私は毎日の交通費とお昼ご飯代まで生活に響くようになってきたのです。電気代、水道代、ガス代ももったいなく、商材がうれたら払おう。と思い延滞までし始めていました。

なんせ完全歩合制。売れなければ給料はなし。なのですから。

そして、いつか売れるだろう売れるだろう。と期待し、電話をしても売れなくて、(もう今週やって売れなければやめよう)とおもってた矢先の事です。偶然、お金をもって老後の時間を持て余しているおじいさんが、商材を買ってくれて、私に8万円のインセンティブが入ってきたのでした。。

私は、なるほど。根気強くやれば売れるときは売れるんだ。と会社を辞めるのを延期することにしました。しかし8万円の利益がたまにはいったくらいでは、これでは眼科をやっているほうがマシです。一瞬で携帯電話の料金や家賃で消えました。利益をあげるためにはもっともっと売らなければなりません。しかし、それを最後にまたぴったりと売れなくなってしまったのです。

そんな中、同じ同僚のA子さん。彼女が1週間で60万円の商材を2契約とった。という発表がありました。一週間で16万円の利益です。さらに翌週はB子さんも60万円の商材を売ったそうです。そしてC子さんは30万の契約とれたとか、、、。私はおもいました。今まで周囲の人がどうやって利益をあげてるのか気になったけど、何か秘密があるのかもしれない。。。と。

そこで私はその週の週末に同僚が(お金をもてあましている人が)飲み会を企画したのでした。お金はなかったけど、それに参加したら、モノを売れる秘密を教えてくれるかもしれない。と期待したのです。

そしてA子さんもB子さんも言うのは、以下の通りでした。

「電話営業だけで売るのは99%無理。 電話の段階で訪問営業のアポをとらないとだめ。そして訪問したあとは、色でも使って契約とる。以上」というのです。

私は「それって、、、夜の世界でいうマクラ営業ってやつでは、、、?」と聞いたら、「そうだよ。」と普通に答えられました。そして元キャバクラ嬢の彼女たちが言うには、キャバクラで毎晩、体壊しながらせいぜい働いても30~40くらいにしかならない。しかもキャバクラの場合は酒もあるし、場合によっては色もあるでしょ。それだったら最初からこっちで60売って16稼いで、それを月2やってるほうがマシ。3やったらもうけもの。そもそもキャバクラの時点でしつこい客と月2~3は枕あるし。1回こっきりのコッチのほうが楽」というのです。

私は、(ああ、やっぱりか。。こういう筋金入りの人たちが、こういう販売営業で数字とるんだなぁ・・・)っておもいました。

そして翌日、また仕事に行くとき、ポストに入ってたのは2ヶ月目の光熱費の請求書でした。そして自転車も盗まれてました。もうこの時点で親になきつくなりすればよかったのですが、当時の私には、親にだけはお金の事で迷惑をかけないでおこう。もしお金を貸してなんていったら、一人暮らしそのものをやめさせられ、また田舎で悶々とした日をすごさないといけない。とおもってました。

自転車を買うだけでも1万5千はします。そんなお金はありません。さらに今度は駅までの毎日のバスの往復の費用まで重なってきたのでした。もう、私も1回や2回くらい、枕やらないといけないのかな。。という精神的に極限まで追い込まれてきてたのです。


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