小学生の二年生から母親と二人で暮らしてました。
割りと近くに母の実家がある近所の中古物件に越してきたのは、ははが仕事で遅い日や夜勤の日におばあちゃんの家に泊まりに行けたからでした。
母は総合病院の小児科の医者でした。
この当時四十に届くかって年齢。
まあ、まだまだ女盛りではありました。
豊満な上半身の割には下半身は細くて、再婚のくちはそれなりにあったと思いますが、手に職があり生活には困ってないし、私もまだ十歳だしでそれは考えてないようでした。
ただ、やっぱり母も女。
性欲だって枯れてない訳で、ちゃっかりセフレみたいな相手はいました。
それがまた若い青年ってくらいの人でした。
なんかそれが母の性欲の強さの表れみたいに思ったものです。
実際二人が絡み合ってる現場を見た訳じゃなくても、何かと理由をつけては家にいたりするんです。
(二人が主に密会するのは平日の昼間で、学校から帰るといた。)
病院の売店でバイトしてる子って紹介された。
家がわりと近いし母親的に面倒見てあげてる風を装おってましたね。
でも、子供ながらにただならぬ雰囲気を感じとってました。
子供でも二桁になれば敏感になります。
私はまだ青さが残るその青年と母が裸で絡まる場面ばっかり想像するようになってました。
私は天真爛漫的なキャラクターでしたから、普通に子供らしくその青年に懐いていった。
母も喜んでた。
母の帰りが遅い時に一緒に待ってくれて三人でご飯を食べたりするようにもなった。
だから、おばあちゃんのとこに泊まりに行くのは夜勤の時のみになった。
そのため、表向きは家庭教師めいた事を頼んでるとおばあちゃんには説明していた。
ご近所さんにはプラス親戚の子って事にした。
都会みたいに家が密集してない分、異邦人は目立つからです。
母は本当に息子みたいに世話を焼いてて、かわいくてしかたないのがわかった。
あくまでも息子としてって取り繕いながらも。
まさかご近所さんも男としてもかわいがってるとまでは思ってなかったはずで、
そういう面では周囲を完全に欺くことに成功してました。
そんな母の血を分けた娘の私だもの。
さらに一枚上手だったのは我ながら凄いと思うんです。未だに。