市内に出る時は伯父(母の兄)の家の近くを通るので、小さい頃から買い物に行く時 親に必ず伯父の家に寄るように頼んでたらしく しょっちゅう伯父の家に行ってました。
伯父の家には 俺より2歳年上の娘の幸子が居て 親が買い物して帰って来るまで幸姉(幸ねー)と遊んでました。
伯母も優しく大好きでした。
自転車に乗れるように成ると 休みと云えば 前の日から伯父の家に行っては泊まって幸姉に遊んで貰ってました。
親も伯父夫婦も幸姉と俺を、
「あんたら まるで姉弟だね(笑)」
と言われ 小さい頃 凄く嬉しく思ってました。
中学高校の時も予定が無いと殆ど週末は行ってました。
大学に入っても連休などは顔を出し 就職してからも通勤途中だから時々伯父と飲んだりしてて、母親には
「お前は まるで兄さん家の子だね~(笑)」
と!
特に 幸姉が嫁いで行き 二人暮らしになると、伯母は御馳走を作ってくれました。
そんな楽しい中 伯父が倒れ病院に運ばれたと連絡が入りました。
頭の中に腫瘍が出来てて緊急手術!
昏睡したまま 伯父は息を引き取りました。
慌ただしく葬儀 初七日が終わり 幸姉も帰りましたが、
「悟 あんた母さんの傍に居て上げて!会社も此処からの方が近いでしょ!」
と言われ 母からも伯母に
「姉さん、悟を居させるから 何でも悟に言ってよ‥」
「ごめんなさいね 順子さん‥」
「いいのよ 家には章(兄)も居るし 悟は ずーっと姉さんに世話を掛け通しだったし‥少しくらい役にたてて‥」
当分の間 伯母と暮らす事となりました。
やはり元気が無く 笑顔がありません!
俺が帰るとやっと立ち上がり夕食を作りだす感じでした。
「今夜は俺が作るよ スキ焼き、肉とか買ってきたから 伯母ちゃんは座ってて!(笑)」
タレ容器に書いて有るように作りましたが、
「あれ~? ショッパ!何でだ?」
「ホントだ(笑)」
伯母の久しぶりの笑い顔を見ました。
「悟 タレ入れ過ぎよ(笑)」
伯母が出直し 久しぶりに伯母の笑顔の有る夕食でした。
箱に乾かしてた洗濯物を入れたままの物を片付けてたと思ったら しんみりしてた伯母!
見ると伯父の下着を畳んでで 膝の上に伯父のパンツが!
「伯母ちゃん それ 伯父ちゃんの下着だろ!棄てちゃうなら 俺にくれないかな まだ穿けるし サイズも俺と同じだし‥」
「だって 一度穿いた物よ‥」「形見分けだと思えば!」