突然のことに「別れてほしい…って、どういうことだ?」と詰め寄ると、彼女は「ごめんなさい」と繰り返し、「この前はああ言ったけど……やっぱり…わたし、あなたじゃ満足できないんだと思う…」と言葉を続けました。
詳しく聞くと、あの晩以来彼女もジョンとのセックスを忘れられず、思い出しては自分を慰めていたそうです。僕との関係も、このままではいけないと思いながらも、ジョンなしではいられないとの思いは深まっていったようです。
決定的だったのは、浮気を白状した数日後にジョンから電話がきて、なんと日本に遊びに来るというのです。しかも日本に滞在する間、彼女の部屋に泊めてくれと言ってきた、と。ということは、当然体を求められることになります。
「あなたのことは好きだけど………ジョンが来たら多分断れない……」
要約すると、彼氏がいるのにそんな関係を続けるわけにはいかないから別れてくれ、とのことでした。
浮気を打ち明けられたときもそうでしたが、こんな理由で別れ話を切り出されても、僕の中では、怒りや屈辱感よりも興奮が勝っていました。そして今回は僕も、そんな自分自身をはっきりと認めさせられました。
さらに詳しくジョンとの性生活を聞き出そうと、「この前も聴いたけど、ジョンとのHってそんなによかったのか?」と尋ねると
「…うん。ジョンと会うまでは、あなたとのHも不満はなかったけど……。彼と会ってからはもうダメ……。あなたとは……ううん、日本人とはもうできないと思う」
わずか半年で、彼女はすでに身も心もジョンの虜になっていたのです。