約束の9時
彼女からメールが来た
「どこですか?」
「入って左側の奥の方にいますよ白い車でスモール付けてます」
やがて1台の軽が近づいてきて隣に止まった
僕は車から降り、運転席側に立ち声かけた
「美也さんですか?」
「はい」
小さな声で返事があったが少しうつ向いてて顔は見えない
「どうします?僕の車でお話ししませんか?」
「ええ」
「待ってます」
車に戻り彼女を待ったが躊躇してるのか車から降りる気配は無かった
しばらくして彼女が車に乗ってきた
「どうします?」
「おまかせします」
「じゃあ少し夜のドライブでも」
車を出し国道を走らせた
こっちが話しかけても、はいとか ええだけで口数は少ないけど恥ずかしがってるんだと思い気にもしなかった
信号待ちの時、ちらっと横を見た
対抗車のライトに浮かぶ横顔に あれっ?見たことあるような感じがしたので よく見たら僕の従兄弟の嫁さんだった
「あれっ!美枝子さん?」「そう」
「何で?えっ、知ってたの?」
「うん、けんちゃんが写メ送ったじゃない」
「そりゃそうだけどさ、僕だと知ってて来たのが分からないよ」
「いいじゃない けんちゃん」
「参ったな」
「どっか連れてってよ」
「どっかと言われてもなあ」
「けんちゃんの行きたいとこでいいから」
「じゃあエッチなホテル行く?」冗談ぽく言ってみた
「連れてって」
そのまま車を走らせ川沿いにあるラブホに入った
何度も確かめたが美枝子さんは覚悟してたらしく拒まなかった
僕より18年上の46歳、子供3人いる
部屋に入ったけど何故か照れて僕は手を出せなかった
そんな僕に気付いた美枝子さんは黙って服を脱いで先にベッドに潜り込んだ
ここまで来たら、いくら従兄弟の嫁さんだろうと構わないと思い僕も脱いで横に入った
美枝子さんを抱き締める
「本当にいいの?」
「うん、けんちゃんだったから私も来た」
その言葉で我慢きかなくなり唇を重ねた
美枝子さんの方から舌を絡めてきて吸い付いてくる
優しい手が僕の顔を挟む
一旦 唇を離し再び抱き合った
「けんちゃんの事ずっと気になってた、だから…」
「していい?」
「うん…来て」