私は小学六年生の息子を持つ、三十半ばの母親です。私立中学入試の為に家庭教師を雇っていたのですが、先日ふとしたことから過ちを犯してしまいました。その日は勉強もはかどって、いつもの時間を大幅に過ぎ、夕食を一緒に食べることになったのです。息子はその大学生の先生に良くなついていて、とても喜んでいました。食事中に電話が鳴り、主人は遅くなるとのこと。先生のことは主人も良く知っており、今時真面目な青年だと良く誉めていたので、夜遅く先生が家にいても何の心配もしていないようでした。
食事の後、先生は息子と一緒にお風呂に入りました。いつもカラスの行水の息子はものの数
分で出てきて、バスタオルで体を拭くとパジャマに着替えて先生を待っていました。ところ
が、先生は二十分ほどが過ぎても出てきません。ひょっとしてのぼせているのかとも思って
、息子に様子を見に行かせようとしましたが、はしゃぎすぎて疲れたのか気持ちよさそうに
眠っていました。私は困りましたがとにかくドアの外からでも確認してみようと思い、風呂
場へと向かいました。軽くノックして呼びかけると、すぐに返事がありました。