綾との事があってから、みくはますます僕のアパートに入り浸るようになった。学校が終わると殆ど真っ直ぐにアパートに来て、日が暮れてもなかなか帰らない。土日ともなれば、朝から来て、僕と一緒にゴロゴロしたり、買い物に行ったり、たまにドライブに出掛けたり。
僕も、そんな通い妻的な子がいる生活が楽しくて、強く注意することもなく過ごしてしまっていたが、そんなことをしていれば、当然親が気付く。
ある日僕が仕事から帰ると、みくが泣き腫らした目で待っていた。両脇に大きなリュックとボストンバッグが一つずつ。よく見ると、左の頬にひっぱたかれた跡がある。
僕の顔を見ると、みくは正座をして手を前に突き、
「もう家には帰れなくなっちゃいました。今日からここでお世話になります。よろしくお願いします。」と、泣きながら頭を下げた。
おそらくみくは、僕との交際が母親にバレて、ケンカをし、家を飛び出して来たのだろう。
一時的な感情によるものだとしても、僕の為に家族まで捨てて来てくれた。その健気さに、たまらなくみくが愛しくなり、今すぐ彼女を裸にしてセックスしたい衝動に駆られた。そして、もう家には帰さず、ここで二人で同棲する。彼女が16になって、籍が入れられるようになるまで… そんな妄想が頭をよぎったが、僕は意を決してそれを振り払った。
黙って、仕事着のくたびれたスーツとワイシャツを脱ぎ捨て、クリーニングから戻って来たばかりの物に着替えると、みくの手を取った。
「みくちゃん、行くよ。」
「えっ?どこに?」
「君の家さ。」
「えっ?やだよ!お母さんに、もう帰らないって言って来たんだから!」
「君一人で帰しやしないよ。僕の事でお母さんとケンカしたんだろ? だから、僕がお母さんにきちんと挨拶するよ。お嬢さんとの交際を認めて下さいって。」
僕の言葉に、みくはようやく渋々立ち上がった。だが、持って来た荷物は、そこに置いたままだった。母親との話し合いが決裂し、交際を認めてもらえなかったら、またここへ戻って来る気らしい。
僕は彼女に、車の中から携帯で、母親に電話させた。
「もしもし… 今?彼氏と一緒だよ。そう言ったじゃん。 今から二人でそっちへ行くから…うるさいなあ!とにかく行くからね!出掛けちゃわないでよ!じゃあね!」
母親は電話の向こうでまだ何か叫んでいたが、みくは無視して一方的に電話を切った。
みくの家は、県営団地の2階にあった。そこで母親と弟と、3人で暮らしているらしい。
みくがドアを開けて、
「ただいま~! お母さ~ん!」
と呼ぶと、奥から母親が慌てた様子で出て来た。
僕は母親の姿を見るなり、自分の名を名乗り
「この度は、お嬢さんと、その… だらしない事をしてしまい、申し訳ありませんでした!」と深々と頭を下げた。
それを聞いて母親は、
「ああよかった!」
と言ってため息をついた。
「ほら!あたしの言った通りじゃん!なのにお母さんたら頭から疑って…」
「そんな事言ったってあんた!」
僕は二人の会話の意味が分からず、キョトンとしてしまったが、とにかく上がって、話をする事になった。
みくの母親は、今日彼女が家に帰ってから、ケンカして家出するまでの経緯を話してくれた。
母親は、しばらく前からみくの様子が変わったので、彼女が男と付き合い出した、と感づいていたらしい。ただ、同級生など同世代の相手だと思っていた。
ところが、彼女が土日も殆ど家にいないで相手の家に入り浸っているので、いくらなんでも相手の家庭に迷惑だろうと思い、今日みくを問い詰めた。
そこでみくが、素直に『相手は学生じゃなくて社会人で、一人暮らししている人だ』と認めたものだから、母親は、『これは、少女を食い物にする、ホストかチンピラのような輩に違いない』と思い込み、すぐに別れるように迫った。
みくは、『ちゃんとした会社に勤めている普通の人だ』と必死に説明したが、信じてもらえないどころか逆に頬を叩かれたので、頭に来て荷物をまとめて家を飛び出してしまった、という訳だった。
「何にしても、いい大人が中学生相手に、お恥ずかしい限りです。 ただ、何と言うか… 好きになってしまって、どうにもならないと申しますか…」
僕はそう言って、もう一度頭を下げた。
「いえね、あなたがちゃんとした方で、真面目に付き合って下さるなら、頭から反対しやしませんよ。ただ私はあなたがおかしな人だったどうしようって、それだけが心配で…」
結局母親は、条件付きで、僕たちの交際を認めてくれた。
無断外泊は禁止。土日のどちらかは必ず家にいて家事を手伝うこと。ちゃんと勉強して、これ以上成績が下がったら交際をやめること。
僕から見たら、随分緩い条件だったが、みくは不満そうに、ブツブツ言っていた。
僕は最後に、
「これから、精一杯みくさんを大事にしますので、よろしくお願いします。」
と、結婚の許しをもらった時のような事を言って、頭を下げた。
僕が席を立つと、みくもついて来ようとしたので、母親が引き止めて
「今日はもう遅いから、荷物は明日取りに行きなさい。」
というと、みくは
「ダメだよ、制服も下着も、みんな持ってっちゃったんだから。明日学校行けないじゃん。今日はもう遅いから、彼の家に泊めてもらう。明日はちゃんと帰ってくるから。」
と言って、チラッと僕の方を見た。
もちろん、僕に異存がある訳がない。
母親は苦笑して、
「今日だけだよ。」
と認めてくれた。
二人で車に乗り込む前に、母親はみくの腕を引っ張り、何か耳打ちした。
車を出してから、
「お母さん、何だって?」
と聞くと、
「ん~? …妊娠だけは気をつけなさいだって。分かってるよ、そんなの。」
みくはそう言って、少し顔を赤らめた。
その夜、僕たちは初めて、一夜を共にした。
時間の制約がない行為。二人で一緒に風呂に入り、体を洗いっこしてから、ベッドに入る。
みくは急に、
「ヘヘヘッ」
と笑い出した。
「どうした?」
「ん? いや、さっきのさ、『お嬢さんを僕に下さい』みたいだったなって思って。」
「そう言った方が良かった?」
「いくらなんでも、それはちょっと早すぎるよぉ! でも… 嬉しかった。すごく。」
みくはそう言うと、僕にキスしてきた。
それから僕たちは、たっぷり時間をかけて、長く、深く交わった。みくの体の隅々まで丁寧に愛撫し、とことん焦らし、彼女がたまらなくなって、甘い声でおねだりするようになってから、ようやく挿入。 入れてからも、性急なピストンはせず、ゆっくりと動いて二人一緒に絶頂へ昇りつめて行った。
一回戦が終わり、一休みしている時、みくが、新しい体位に挑戦したいと言い出した。
僕は、DVDコレクションから、『○○援交』というタイトルの一本を取り出した。
デッキに入れて再生すると、画面の中で、JK1くらいの女の子が、若い男と対面座位で激しく交わっている。
「こんなのは、どう?」
「…凄いね。でもこれ、どうやって出し入れするんだろ?」
「やってみれば分かるんじゃない?」
僕はベッドの上に脚を伸ばして座り、みくが膝立ちで、僕の腰を挟むような感じで向かい合わせになり、すでに元気を取り戻して真っ直ぐ上を向いて立っている息子を、愛おしそうに握った。
先端を膣口に当て、ゆっくりと腰を落とす。
「あっ! くっ… んっ!」
「どう?」
「なんか… また、当たる所が違う… す、すごくいいかも… 」
僕は両手をみくのお尻にまわし、持ち上げるようにして息子をピストンさせた。
二人ともこの体位は初めてだったので、始めはぎこちなかったが、みくも徐々に要領が分かって来たようで、マットレスの反動と膝の力をうまく使って、激しく上下に動き出した。
2回目だというのに、僕は瞬く間に絶頂へと導かれ、みくの膣の激しい痙攣に搾り取られるように、彼女の体の奥深くに欲望を放出した。
「お母さんに注意されたばっかりなのに、中出ししちゃったね。」
「でも、今日は安全日だよ?」
「それって100%じゃないよね?」
「そうだけど… もし妊娠したら、どうなるんだろ? 13才の母かぁ… ドラマみたいだね。」
幼すぎる彼女には、妊娠、出産や中絶などという血生臭い状況は、別の世界の出来事なのだろう。
そんな無邪気な中学生を、毎日のように抱き、のっぴきならない事態になるリスクを負わせている。僕は罪の意識を感じた。
だが、今の僕には、みくを抱くことも、危険日以外には中出しすることも、止められそうにない。せめて、彼女と付き合っている間は、精一杯色んな事から彼女を守り、また万一の時にはきちんと責任を取ってあげなければいけないと思う。
親に交際を認めてもらってから、みくの『交際の秘密を守る』という意識が少し緩くなったようだ。それまで、友達関係にも、綾など、ごく親しい何人か以外には、僕とのことは口外しなかったが、その『話しても大丈夫』と思う友達の範囲が、少し広がった。その結果、『みくが年上のサラリーマンと深い交際をしている』という噂は、間もなく彼女のクラスの女子全員に広がり、公然の秘密 のようになってしまう。
その事に起因して、僕はついに、彼女のクラスメートの一人を、レイプしてしまうことになる。それも、かなり汚い手を使って騙し、力づくで処女を奪う。
この先に、そんな修羅場が待っているとは思いもせず、僕はその夜、みくとの幸せなひとときを過ごしたのだった。