鍵はかかっていません
誰かが間違ってドアを開けてしまうかもしれません
でもどうしようもないくらい、発情しているマゾペットですから…仕方がないんです…
ドアの向こう、廊下に靴音が近づくのが分かりました
コツコツコツ…
靴音がドアの前で止まった時が、もしかすると一番緊張した時かもしれない、とその時は思っていました
ドアノブがゆっくり下がっていくのを凝視しながらも、ご挨拶のイヌのチンチンの格好はし続けていました
今日の飼い主さまに、喜んで頂けるのでしょうか…笑われてしまうのでしょうか…
ドアが開きました。
飼い主が、目を見開いて私の姿を舐めるように観察してくださいました…口元からこぼれる、クスッとした笑いに、救われたのです
でもその視線は鋭く私に突き刺さります
舌舐めずりの音まで、聴こえてくるような気がしました…
真昼間に女性下着を履いて玄関前でイヌみたいに飼い主さまをお待ちしているなんて…変態としか言いようがないです。こんなにどうしようもないところを見られたら、でも誰かに認めて欲しい…
そんな思いでした。
飼い主さまは中に入ってくださいました。
これからは、私と飼い主さまだけの、秘密の躾の時間…
前からお願いしておりました、鎖のついた赤い首輪を飼い主さまに付けて頂いて、私はホッとしました。
でもなぜか、ドアが開いたままなのが気になっていました…