今晩は寒い冷たい雨だった。
30分前、やっとマンションに帰りつくと入口に見覚えのある
水色の傘とショーパンから伸びる細い足。
「お兄ちゃん、お帰りなさい。」
いつ来た?なぜ電話かメールしなかった?
「7時前に着いたよ。でも、お仕事の邪魔すると悪いと思って。」
寒かったろう?飯は食ったか?ずっと待ってたのか?
「ううん、大丈夫。私、寒さに強いもん。」
「ご飯、食べたよ。家からおにぎり持ってきたから。」
やっぱりそうだ。「ファミレスでドリンクバー飲みながら」って考えないよな。
とにかく入れ。暖房入れて温かくして・・
「うん、お兄ちゃんの部屋、久しぶりだね。」
そして今、ガキは風呂を掃除して、ベッドのシーツを換えての大奮闘中。
俺は、ガキが家から持ってきてレンジで温めてくれた肉じゃがを食いながら
これを書いている。
後は、明日だ。