昔の思い出である。
二十数年前、まだ携帯電話が単音だ三和音だと着メロを流していた時代。
当時、高校1年だった俺はTU-KAの携帯電話を手に入れて、ウハウハしていた。
今に比べれば出来る事なんて少ないし、パケ死なんて言葉があっておいそれと使える物ではなかった。
が、俺もよく覚えていないが、当時にも出会い系なんてモノがあった。
メル友募集とかそんなヤツだ。
当然、性欲の権化である高校1年の俺は、エッチな募集を試みた。
規制される前で、年齢認証なんかなく、エッチな募集をすると、バナナアイランドだったかそんな名前の所に飛ばされ、それでも返信があった。
そんな中で出会ったのが、ナナちゃんであった。
エッチに興味津々なナナちゃんは話したところJS6とのことであった。
友達にエッチを経験した子がいて、興味があって返信したとのこと。
もちろん俺はエッチ希望で、ナナちゃんを口説こうとする。
ナナちゃんは最初は乗り気であったが、会う話が現実味帯びてくると、やっぱり怖いだとか何だとか言い出してしまった。
俺は怖くないよ、エッチは早めに経験した方がいいなどと必死に口説き落とした。
だんだんと会う方向になったが、ナナちゃんから「私、JSだからホテル入れないよ?」と現実に引き戻す言葉が。
確かに、いくら高校1年とはいえJSを引き連れてラブホに入るわけにはいかない。
考えた挙句、近所のバスターミナルにある多目的トイレはどうかと提案した。
ナナちゃんも会う気になってきたので、少し渋ったが、オッケーを貰えた。
後は日付を決め、その日までナナちゃんが心変わりしないことを祈るだけであった。
そうしてナナちゃんは心変わりをせずに、約束の日を迎えた。
バスターミナルのある乗口で待っていると、バスが到着する。
約束の時間からすれば、このバスだと思うがーー
降りてくる客を見る。
主婦、ばーさん、じーさん、高校生、サラリーマン。
そして小柄な明らかなJSが降りてきた。
ショーパンにTシャツ、肩までの長さの女の子。
彼女は降りると辺りをキョロキョロと見回す。
俺は高鳴る心臓と抑えて声を掛ける。
「ナナちゃん?」
「あっ、は、はいっ」
ナナちゃんも声が上ずっている。
JSらしい小柄な身体に、少しだけ丸みを帯びている胸。
ショーパンから伸びる健康的な足。
チンポがギンギンに勃起した。
「じ、じゃ行こうか」
「は、はい」
ナナちゃんを連れ立って歩く。
バスターミナルの端にあるトイレ。
男子と女子の間にある多目的トイレ。
「あ、あそこですか?」
「う、うん。そこ」
「はぁ〜~」
ナナちゃんは緊張からか息を吐く。
二人で多目的トイレの前に立つ。
俺は周りを見て、トイレに近づく者がいないことを確認してからトイレのドアを開ける。
「先いいよ」
「は、はい」
ナナちゃんがトイレに入り、俺も滑り込む。
そして、トイレの鍵を閉めて、ラブホ代わりに変わるのだった。