最初の出会いは今年の2月まだコロナが猛威を振るう前になります
仕事を終え一人暮らしのアパートに帰ってきたのが8時くらいだったか2階に上がる階段の途中に1人の少女が座り込んでる
2階建てのアパートの向かい合わせに住む住人のようだ
私に気づき悲しそうな顔をして何かを訴えてかけてるように見えた
親と喧嘩でもして追い出されたのかと思ったが
一応どうしたの?と声をかけてみた
少女はお母さんと外食した後私を下ろして
仕事に行ったんだけど車の中にバックを忘れて
その中に鍵が入ってたらしく玄関を開けれずに困ってるとの事でした
ははおに連絡しようにも携帯もバック中で母親が気づいてくれるのを待っているとのことでした
別れてすでに30分位経過しているようで母親はバックには気づかず戻ってくる可能性は少ないと思った
自分の携帯貸すからお母さんに連絡してら?と提案するも番号覚えてないとの事
確かに自分も親は愚か友人の番号も記憶していない
仕方なくお母さんの職場を聞くも明確にはわからないようで婦人科で看護士をしているくらいしか情報が無い
仕方なく近くの産婦人科の番号を
ネットで検索して片っ端からかけてみたが
不通も含めて母親の名前にヒットする病院はなかった
2月の夜はそれなりに寒い
そのままほってもおけない
夜勤なら朝まで帰っては来ないだろうし
頭を悩ませてしまった
ない頭を振り絞ってなんとか玄関開かないかと試行錯誤したが全く開く気配なし
どこか違うところから入らないかと思い
ベランダ側に回るとお隣さんの窓が少し開いているように見える
一か八かベランダの仕切りを股越すようにして隣のベランダに侵入?
2階とは言え寒さもあり高いところが苦手な
自分には中々の恐怖です
幸い窓の鍵はかかってなく部屋に入り中から玄関のドアを開け少女を家に返す事が出来た
ただこれは不法侵入?訴えられたらと思うと
後から怖くなった
次の日仕事から帰ってきた数分後チャイムがなった
あの少女と母親らしい人が立っていた
怒鳴り込んできたのだと思ったがその逆で
手土産とお礼を言われ安堵した
それから数日おきに少女がチャイムを鳴らし
タッパに入れた惣菜や果物などを差し入れしてくれるようになった
コロナも蔓延してきて在宅勤務に変更になり
一日中家にいる機会が増え食事にも困っていたのでかなり助かった
少女とも少し話すようになって今6年生なんだけど卒業式はなし
中学の入学式もなく登校する事も出来なく
お互い一日中家で引きこもった生活スタイルになってた