六年生になった私。
純子とは変わらぬ御近所様なのだが、一つ変化があった。
それは、純子含め、学校での反〇〇同盟軍の人間関係だ。
私から見たらイジメっ子軍団だ。そのリーダー格の内海康子。彼女に関する噂が男子の間で囁かれた。
『康子は頼むとヤらせてくれる』
ネタ元は、五年生の時。修学旅行の旅館で康子とセックスした男子が、それを自慢し、聞いた男子が康子を脅してヤリまくっている。との話。
ただし、
修学旅行で誰がヤって、その後に誰が脅してなどと男子の名前が挙がらない。
これはかなり眉唾だ。セックス経験者としては。
童貞男子の戯言とは思うが、一応、気になる。
調べてみたい。
ちなみに私と反〇〇同盟軍(康子・純子率いる私の敵)は五年生からスライド組。純子は1・2年生は同じクラス。康子に至っては6年間同じクラスだ。
康子のイメージはバイオリニストのが高嶋ちさ子。
性格もテレビで見たまんま。勝ち気な男勝りな女子だ。
康子とは小学1・2の時に校庭で土煙を立たせうまのりの取っ組み合いのガチ喧嘩をした記憶がある。
あ、反〇〇同盟軍の発起理由はコレですかね。
先ずは純子に、この噂(康子ヤリマン説)の真意を確める。
下校中、純子に『内海の噂、知っちょー?』と聞く。
『は?何それ』
『いや、なんか知らん?』
『・・・怪しい。何?』
純子は何も知らないらしい。側近が知らないのなら女子の誰も知らないのだろう。
よし、デマだ。童貞男子の戯言だ。決定!
『何でもない、何でもない、』
『康子がなんかね!?』
『何でもないって!』
その日は、どうにか誤魔化した。
だが、数日後、私は康子に呼び出された。
うわぁ~、純子さん、裏切ったなぁ~!
『私が何?』と腕組み仁王立ちの康子
『な、なんもー』
『男らしく無いねー。だから女子全員に嫌われちょうがや、あんたは。』
ムッ、とした私は
『うっさい、ブス』と言った。
間髪入れず康子のダブル掌低打ちが私の胸板に打ち込まれた。
思わず私は後ろに受け身無しで吹っ飛んだ。
『消えろ!ゲス!』
と吐き捨てて康子は立ち去った。
そのエピソードを聞いた純子は
『そんなにされるなんて思わなかった。ゴメンね、ゴメンね、』と泣きつかれた。
怒りも混じり、その日は激しく純子のマンコを突いた。
オチはソレかい!?と思った方。安心してください。
違いますよ。